薤露→ラッキョウ
2008年 11月 01日
薤露青(カイロセイ)の聖らかな空明のなかを
たえずさびしく湧き鳴りながら
よもすがら南十字へながれる水よ
岸のまっくろなくるみのばやしのなかでは
いま膨大なわかちがたい夜の呼吸から
銀の分子が析出される
(略)
詩166 「薤露青」
ラッキョウ(ユリ科ネギ属)薤
ヒマラヤ地方原産のユリ科の多年草。野菜。白色または紫色を帯びた白色の鱗茎を食用とする。
薤露青。薤はらっきょうのこと。薤露はらっきょうの細い葉の露のことで、乾きやすく落ちやすいことからはかないもののたとえにされる。
漢の田横の死を悼んでその食客が作った挽歌に基づく。昔、中国で貴人の送葬の時に歌った歌。青は葉の色か。賢治ブルーでもあろう。
「薤露青」は、北上川の橋にたたずみ、逝った妹を想う詩である。
みおつくしは澪標で、通行する船に通りやすい深い水脈を知らせるために立てた杭。
南十字星の真北のケンタウルス座のα星、β星は天の川の中にあることから南十字の天の川に流れる水よといった意。
かいろせい・・・何とも奥床しいイイ表現だと♪ 難しくて書けないですが(涙)・・・
勉強になりました。
賢治ブルー・・・又出て来ましたね♪
カイロ…儚いもののたとえ、素敵な言葉ですね!
ラッキョウの花ってきれいなんですね^^V
賢治ブルー!
ラッキョウの葉や茎は確かにブルーがかっていますね!
観察力が素晴らしいですね(^^)/
わたくしにも漢字はなかなか書けませんデス。(ノ△・。)
でも、写真にならない植物でした。(w_-; ウゥ・・ ラッキョウさん!!
少しの風でゆれるし。茎は長いし。花と同じ画面にいれようとすると、どちらもボケてしまいます。(泣)
……ああ、いとしくおもふものが
そのまま何処へ行ってしまったかわからなことが
なんといういいことだろう……
あのセンテンス、私も好きです。
最近の「宮沢賢治の詩の世界」で、このあたりの解説をしていますよ。
http://www.ihatov.cc/