カラスウリ

光波測定の誤差から
から松のしんは徒長し
柏の木の烏瓜ランタン
   (ひるの鳥は曠野に啼き
    あざみは青い棘に遷る)
(略)
              詩「滝沢野」


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カラスウリ(ウリ科カラスウリ属)烏瓜
林の縁などに見られる多年草のつる草。まきひげで他の木などにからみつく。
以前にも「銀河鉄道の夜」の一節とともに紹介した。こちらをどうぞ。

詩「滝沢野」は、岩手県岩手郡滝沢村の原野をうたったもの。
柏の木の烏瓜ランタンとは、柏の木にカラスウリがからんで、その赤い実がさがっているのを手さげランプのように見立てているのである。
lantern(英)は、カンテラ、ランタン、手さげランプ








花巻周辺には、キカラスウリが多いというが、この詩ではやはり赤い実のカラスウリが似合う。
若い実は、はじめみどり色で、縞模様に黄色くなり、やがて赤くなる。
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Commented by matsu_chan3 at 2008-11-07 07:06 x
カラスウリはこちらでは見かけない植物ですが。
書物などによく出てくる名前なので記憶していました。
色の変化も面白いですね。
Commented by 皐月 at 2008-11-07 07:55 x
花はとうとう見られなかったけど、赤くなったら目だって、あちこちにあるので驚いています。
花の咲く暗いうちに行くには怖いとこばかりですが。
Commented by nenemu8921 at 2008-11-07 08:42
matsu_chanさん。そうですか。
北海道には少ないのね。
こちらはいまカラスウリが旬?です。
野山では、あちこちで見かけます。
Commented by nenemu8921 at 2008-11-07 08:46
皐月さん。ほんと、私も夜歩きは宮沢賢治とsちがってしないので、
花にはなかなか行き会えませんでした。
昨日は出先でたくさん見つけました。でもキカラスウリはこのあたりでは少ないです。
関西はいかがですか?やはり赤いカラスウリですか?
Commented by sdknz610 at 2008-11-07 09:52
そうですか~あちこちにある?のか~・・・。近所をウロウロと探してみなっくっちゃ・・・。
まだまともに見た事撮ったことないんです・・・。
何ともキレイですね。縞々も面白いし・・・。
この後どうなっちゃうのか・・鳥が食べちゃう?・・・
中身はどんな?・・・それも見せて下さいませ!などと、勝手な事言ってます♪
Commented by bella8 at 2008-11-07 10:07
カラスウリの赤い実を見ると、しみじみ秋を感じます。
枯葉がまたいいわねぇ~
カラスも食べないのに何でと疑問に思って調べたら、
赤い実が唐からやって来た「朱墨」のことで、それを唐朱(カラス)と呼んで名付けたとか。
やっと納得できました。(^-^)
Commented by マルメロ at 2008-11-07 19:40 x
ネネムさんご無沙汰しておりました。やっよ用が片付いたと思ったら身近な友の突然の死を信じられないまま火葬場まで行き今帰ってきたところにカラスウリがあり昨年にはケンタウロスの祭りの灯篭のイメージとおっしゃっていたことを思い出しました。ジョバンニが川に消えた友人とともに銀河鉄道に乗った旅でその「死」を確かめざるを得なかったその気持ちがわかるような気がしてたまりません。
Commented by nenemu8921 at 2008-11-07 22:55
samさん。たしか、カラスウリの実はしもやけの薬だったかと思います。
でも果肉は写真にはならないしろものです。
鳥も食べないのではないかしら。
花と実がきれいなので、それで十分かな(#^.^#)
Commented by nenemu8921 at 2008-11-07 22:59
ベラさん、博識ですね。(#^.^#)
朱墨→唐朱→からしゅ→カラス→烏というわけね。
なるほど。
植物の名前は命名のそのプロセスが様々なのですね。
ありがとう。勉強になりました。

Commented by nenemu8921 at 2008-11-07 23:02
マルメロさん。たいへんでしたね。
お気持ちを落とさないでね。
ジョバンニのこころでカラスウリを見てしまうわね。
おつかれになりませんように。
Commented by かぐら川 at 2008-11-07 23:08 x
 この詩は「滝野沢」というのでしたね。賢治のカラスウリと聞くとすぐ「銀河鉄道」を思い浮かぶのですが、この詩にも烏瓜が登場していましたね。
「からすうり」=烏瓜だと思い込んでいて語源について調べてみようとも思いませんでした。唐朱・・・なるほど。そこでいつもの余談ですが、最近名前を知ったイヌホオズキを調べていたら、「イヌ~」という植物名の「イヌ」――イヌザンショウ、イヌガラシ、イヌタデなど――は、「犬」ではなく「否(いな)」の転化だという説もあることを知りました。
(「イヌ~」については、 http://www.rekihaku.ac.jp/events/plant/c0104.html )

「Japanese lantern plant」(ホオズキ)にも含まれる「lntern」(ランタン)は、さかのぼるとlampと同根のギリシャ語の「lampein」(輝く)にたどり着くことも知りました。
Commented by ケイタロー at 2008-11-08 09:35 x
この植物は、「銀鉄」で登場することで、日本的なイメージを超えましたね。
この「滝沢野」でも、ランタンなんてね。同じモチーフですが。
宮沢賢治という人は、身の回りのありきたりの植物でも事象でも、ことばの力によって、リニューアルして見せるパワーを持っていますね。
彼もまた、博識の人だったでしょうか、それでいて知識から自由だったからこそ、そうした新しいイメージの喚起力が生まれるのでしょうね。
Commented by オキザリス at 2008-11-08 09:44 x
木漏れ日がさして、きれいですね。
林の暗いところに多いでしょう。
赤くなる前の、緑のシマシマ模様もいいですね。

Commented by nenemu8921 at 2008-11-08 11:28
かぐら川さん。いつもありがとうございます。
植物のネーミングは、昔の人の想像力が感じられて面白いですね。
又、ことばが音で伝わっていったプロセスも感じられますね。
イヌは否(イナ)でもあったのですね。
カラス~、イヌ~……。
スズメウリとか、スズメノテッポウとか、スズメも多いですね。
ネコ~はあったかしら。ネコヤナギがありました。
(#^.^#)
そうそう、おととい、アキノウナギツカミという植物に出会いました。
もう、花は終わりでしたが。ミゾソバに似ていました。
面白いですね。(*^_^*)
Commented by nenemu8921 at 2008-11-08 11:34
ケイタローさん。賢治はリニューアルの名人でしたね。
文学って、言い換えることで、世界を一新してしまう面もありますね。
スズメノテッポウとか、スズメノカタビラなんて、面白いと思ったのでしょうね。
賢治の詩や童話にも登場しますから。
面白いと感じることから、何かが始まるのかしら^^V



Commented by nenemu8921 at 2008-11-08 11:37
オキザリスさん。そこだけスポットライトが当たるように陽がさしていたのです。
暗い林の縁で。
見てください。こんなにかがやいています!!と呟いているようでした。
by nenemu8921 | 2008-11-06 20:30 | 植物 | Comments(16)

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by nenemu8921