カタクリ

ちゃうどそのときはかたくりの花の咲くころで、たくさんのたくさんの眼の碧い蜂の仲間が、
日光のなかをぶんぶんぶんぶん飛び交ひながら、一つ一つの小さな桃いろの花に挨拶して
蜜や香料を貰ったり、そのお礼に黄金いろをした円い花粉をほかの花のところへ運んで
やったり、あるひは新らしい木の芽からいらなくなった蝋を集めて六角形の巣を築いたり
もういそがしくにぎやかな春の入口になってゐました。
                                   寓話 洞熊学校を卒業した三人

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カタクリ(ユリ科カタクリ属)丘陵地の北側や山地にかけて生える多年草。群生することが多い。

「寓話 洞熊学校を卒業した三人」は、「蜘蛛となめくぢと狸」を大幅手入れによって改作された作品。

小雪の舞うイーハトーブから帰ったら、こちら千葉は、もう春の入り口でした。
ここ数日のあたたかさで、カタクリの花も開き始めました。
Commented by かぐら川 at 2009-03-20 00:09 x
 大伴家持が国司をつとめた越中の国に住んでいるおかげで、私にはカタクリの名はまったくなじみがなく古名“かたかご”がこの花の名でありイメージです。大変有り難いことです。ただし家持が“もののふの八十娘子(やそをとめ)らが 汲くみまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花”と詠った「かたかご」がほんとうに「カタクリ」かということになると異説もあるようですね。
 ただ私には悲しい思い出もあって、イタイイタイ病の発生県である富山県は、カドミウムによって汚染された地を山の土の客土によって入れ替えを長い時間かけてやってきているのですが、全山(といっても一つの丘ですが)かたかごで埋めつくされたその山が、くずされて神通川流域のある場所の客土に使われると聞いたのです。かたかごの花を初めて目にして感激した二十年ほど前のことです。
Commented by nenemu8921 at 2009-03-20 07:10
かぐら川さん。おはようございます。
かたかごですか。万葉集の世界ですね。
乙女のイメージですよね。この花は。
そうでしたか。汚染された地もカタカゴの花で聖なる土地に生まれ変ったのでしょうか。
特別の思い出の花ですね。(^^♪

Commented by matsu_chan3 at 2009-03-20 09:14 x
うわ~早いですね。 カタクリがもう咲いているなんて。
とても控えめで物静かにそして下向きに・・・きれいな花です!
Commented by tamayam2 at 2009-03-20 10:15
きのう19日、赤塚植物園でカタクリを見ました。
ドイツでは、たいてい黄色でしたが、日本では、ローズ色ですね。
かわいい花!
Commented by nenemu8921 at 2009-03-20 20:21
matsu_chanさん。
今年は特別早い春です。
カタクリに出会うと、寒い季節よさようならという気持ちに鳴ります。
Commented by nenemu8921 at 2009-03-20 20:26
tamayamさん。赤塚植物園がお気に入りですね(^^♪
キバナカタクリは日本では園芸種ですね。
ガーデンの隅で毎年花を咲かせます。
Commented by bella8 at 2009-03-20 22:04
ネネムさ~~ん!綺麗なカタクリに会えて良かったですね~
私は原木山の枝垂れ桜を撮ってきましたよ~
明日はお天気も良さそうだし、是非、お出かけになってみては如何ですか?
私もカタクリに会いたいなぁ~~

Commented by nenemu8921 at 2009-03-20 22:09
bellaさん。ありがとう。
月曜日によったら、まだつぼみだったのよ。
あした行ってみるわ(*^_^*)
Commented by かの at 2009-04-06 23:26 x
トラックバック、ありがとうございます。
nenemuさんのカタクリ、とてもきれいな紫色ですね。
私が見たのは色が淡いものが多かったです。
こんなきれいな紫色が好きです。
Commented by nenemu8921 at 2009-04-07 18:12
かのさん。咲き始めだったのですよ。
時々ニアミスしてますね。私たち。(*^_^*)
同じところへ行っているのに、なかなか行き会えない!
いつか、また行き会える日を楽しみにしています。
by nenemu8921 | 2009-03-19 17:10 | 植物 | Comments(10)

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