牆林(ヤグネ)

つめたい雨も木の葉も降り
町へでかけた用足(タシ)たちも
背嚢(ケラ)をぬらして帰ってくる
   ……凍らす風によみがへり
      かなしい雲にわらふもの……
牆林(ヤグネ)は黝く
上根子堰の水もせゝらぎ
風のあかりやおぼろな雲に洗はれながら
きゃらの樹が塔のかたちにつくられたり
崖いっぱいの萱の根株が
妖しい紅をくゆらしたり
(略)
                           詩「凍雨」

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牆林(ヤグネ)は、屋敷の周囲に植え込んだ防雪雨林。他の作品では家ぐねの字をあてている。
牆(ショウ、ゾウ、かき)は家の周囲の意。牆林(ショウリン)は垣根の植え込みの樹木。





(略)
北は鍋倉円満寺
南は太田飯豊笹間
小さな百の組合を
凍ってめぐる白の天涯
              詩「凍雨」


観音山にある円満寺(円万寺)の観音堂
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観音堂から下へ続く階段(かなり高いところにあるわけです)
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手前が観音山で後ろの小高い山が江釣子森。鍋倉あたりでしょうか。
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風のワークショップの後、小雪が舞う中を地元の友人Sさんにご案内いただいた。
Sさんのお話ではヤグネは”え”ぐねと発音するそうです。ありがとうございました。
観音山から見た情景は、「あちこち暗い家ぐねの杜」(詩〔道べの粗朶に〕)を連想させた。
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Commented by matsu_chan3 at 2009-03-24 15:55
こちらも雪解けが進み地が見えるようになりました。
しかし今日は気温が低く水溜りは凍っていました。
春らしくなるのは来週頃からかな・・??
Commented by キッコ at 2009-03-24 19:04 x
これがヤグネですか?
なるほど、田んぼの中に家が散在し、家の周囲?北側?は、防雪林で囲まれているわけですね。
花巻ですか? どのあたりですか?
写真だと一目瞭然ですな。
Commented by nenemu8921 at 2009-03-24 20:29
matsu_chanさん。
春になる前の足踏み状態でしょうか。
今日は東京も寒の戻りで寒かったです。
Commented by nenemu8921 at 2009-03-24 20:34
キッコさん。
鍋倉周辺だと思います。
観音山からの撮影です。
この詩を書いた賢治はどのへんに立っていたのでしょう。
この情景を見たとき、「ああ…」と思いました。
天候がひどかったので、いい写真にならずにごめんなさい(冷汗!!)
Commented by sdknz610 at 2009-03-25 20:50
防雪雨林ですか。随分高い木が多いようですね。これだとチョウゲンボウなどが
棲み付きそうですね。
鳥にとってはいい環境に見えます。
Commented by nenemu8921 at 2009-03-25 21:51
samさん
チョウゲンボウですか。いいですね(*^_^*)
大木になると伐採して家を新築する際に使うそうですよ。
Commented by グレ at 2009-03-26 00:07 x
こんばんは(*^。^*)/
防雪雨林ですか!
田んぼの広さと比べると、ものすごく高い木ですね!?
このへんは豪雪地帯なのでしょうか?

本当に今日は寒かったですねーー;
Commented by nenemu8921 at 2009-03-26 02:49
グレさん。
最近では、豪雪ということもないようですが。
でも道路にも、防雪(風)壁がありますよ。
吹雪になるとたいへんなのでしょうね。
賢治の時代から生えていた木かもしレませんね。
Commented by 3po-studio at 2009-03-26 07:19
ご無沙汰しております。
防風林も地域性がありますね。

探鳥会行ってみたかったです。
次回はぜひ。
Commented by nenemu8921 at 2009-03-26 10:04
3po-studioさん
屋敷林、防風林、防雪林それぞれなのでしょうね。

探鳥会、気にかけてくださってありがとうございます。
お目にかかりたかったです。
by nenemu8921 | 2009-03-24 09:10 | 植物 | Comments(10)

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