にはとこのやぶ→ニワトコ
2009年 04月 25日
「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。
けれどももうすぐあとからいらっしゃいます。
それよりも、おっかさんはどんなに永く待ってゐらっしゃったでせう。
わたしの大事なタダシはいまどんな歌をうたってゐるだらう、雪の降る朝みんなと手を
つないで、ぐるぐるにはとこのやぶをまはってあそんでゐるだらうかとかんがえたり
ほんたうに待って心配してゐらっしゃるんですから、早く行っておっかさんにお目にかかりませうね。」
(略)
童話「銀河鉄道の夜」
ニワトコ(スイカズラ科ニワトコ属)接骨木
高さ3~5mの落葉低木。3~4月枝先に円錐花序を出し、淡白色の小花を多数つける。
果実は長さ3~5mmの卵状形で紅く熟す。
にわとこやぶ、接骨木藪、にわとこの木という表現は、たびたび登場する。
人家の庭先のイメージであるが、全国の山野に自生する。
雪の降る朝のにわとこのやぶとは、花も葉も実も落ちた状態だろう。
最近のガーデニングでは、人気がないのか、見かけることが少なくなった。
コメントを戴いて思い出した。
ニワトコは6月にはこんな赤い実をつけます。
2007年6月の画像です。(いい写真でなくて失礼…)
どこか、なつかしい木ですね。
普段着の木といったふうな。
食用にもします。
花からジュースを取ったり、揚げ物にしたり。漢方薬としても
使われます。日本では、あまり大事にされていないみたいね。
エルダー(英名)と呼ばれる西洋ニワトコがあります。
シャンパンの香りが微かにします。
下ノ畑の友人、G.V. さんのところにあります。
5月末ごろ花をつけます。在来種に比べると、花がすこし大きく、こんなに眠そうな顔?!をしていませんが…。
いずれ、機会があったら、ご紹介しますから、教えてくださいね。
お庭では見かけることはありません。秋に赤い実をつけますね。
宮沢賢治でニワトコの名を知りましたが、実物はドイツで初めて見ました。
ニワトコはドイツ語でHolinder、グリム童話の「ホレおばさん」(Frau Holle)が大好きな木だそうです。
私が育った九州では見かけたことなかったので、ドイツに住んで初めて
知った花。その時は、まだ日本語名が分りませんでしたが。
花で作ったシロップのドリンクが一番最初でした。
そのシロップの作り方をブログに書いています。
よかったら、ご参考ください。
ドイツのニワトコにも種類があり、食用にする方のニワトコは、葉が丸い
方です。実は生のまま食するとお腹を壊すのでご用心!
黒っぽい濃い紫の実も、ジャムにしたり、エキスを取ります。
ビタミンCが豊富だそうです。
季節になったら、実の方のレシピもご紹介します。
お眼に留まって嬉しいです。
ブログ拝見しましたよ。すてきなお部屋ですね(*^_^*)
エルダーのシロップ、作って見たいです。
日本在来種のニワトコは、ここ千葉県あたりでは4月なかばに花は終りです。
エルダーと呼ばれている西洋ニワトコで試してみたいです。
ホレおばさんのお話、いいですね。
「羽ぶとんの羽が飛ぶまで、ぱっぱとふるってくれればいいんだよ。
そうすると人間の世界に雪がふるのさ。
わたしはホレおばさんだよ」のセリフ、覚えています。
ヘッセン地方の言い伝えだとか…。
今後も楽しみです。どうぞ、よろしく。
昨夜帰宅が遅く、今朝は早くから出かけておりましたので、お返事が遅くなりました。