ぐみ (なつぐみ)

城のすすきの波の上には
伊太利亜製の空間がある
そこで烏の群が踊る
白雲母(しろうんも)のくもの幾きれ
             (濠と橄欖天蚕縬(かんらんびろうど)、杉)
ぐみの木かそんなにひかつてゆするもの
(略)
                    詩「マサニエロ」

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ナツグミ(グミ科グミ属)夏茱萸
山野に生え、高さ2~5mになる落葉高木。
葉は互生し、長楕円形で長さ5~8cm、裏面は灰白色の鱗片を密生して白っぽく見える。
実は6月初めの撮影。花は4月初めに撮影したもの。

グミにはナツグミとアキグミとある。
「そんなにひかってゆするもの」という表現から、葉裏が白く翻るナツグミであろう。
作品舞台は花巻城址。季節は秋。
橄欖天蚕縬(かんらんびろうど)は、橄欖はオリーブのこと、天蚕縬(てんさんじゅう)はルビがあるようにビロードのこと。
杉の樹木をオリーブ色のビロードに見立てているのであろう。
なぜなら、城の上空は伊太利亜製、イタリアのように青く明るいからだ。
タイトルの「マサニエロ」は、実在したイタリアの漁夫(1620~1647)。ナポリの反乱の立役者。
劇的なその生涯は歌劇にもなった。

この作品の解釈は幾つか論があって、悩ましい作品である。
先日の千葉賢治の会の勉強会でも取り上げたが、見解が分かれて、面白かった。
Commented by matsu_chan3 at 2009-06-22 10:13
こんにちは ナツグミというのは初めてみました~!
こちらではアキグミの花がいっぱい咲いています。
ナツグミの実は柄が長いのでサクランボみたいだね(^_-)-☆
Commented by nenemu8921 at 2009-06-22 10:21
matsu_chanさん。
まあ、アキグミの花の写真もUPして見せてくださいな。
アキグミは小さくてすっぱいでしょう。
ナツグミはタワラグミとか、モチグミとか、色々呼び名があるようです。
味見が出来なかったのです(涙)。
いかにも甘そうですが……。
Commented by 足立・ミチ at 2009-06-22 16:46 x
あらぁ、ナツグミの花ですか・・・初めて見ました。ちょっとアクセサリーみたいですね。実は熟してとっても美味しそう!
Commented by nenemu8921 at 2009-06-22 18:36
足立・ミチさん。
アクセサリーですか。なるほど…。おしゃれですね(*^_^*)
私は眠そうな花だなあと思っていました。……(汗)
葉はギンドロに似て葉の裏がブリキ風です。
賢治が気にかけるのもなるほどと思いました
Commented by sdknz610 at 2009-06-22 19:44
伊太利亜製の空とは!・・・驚きの表現。青さが目に見えるようです。
美味しいよ~って誘ってるような透明な赤が印象的です。
それにしても、花が異型で面白いな~♪
未見です。見たことあっても、それとは気付いていないのかな・・・。
覚えます♪
Commented by nenemu8921 at 2009-06-22 21:19
samさん。
地味な花です。ほとんど目立たないのです。
でも、きっとグミを食べた人は、この木を覚えるのでしょうね。
花巻の人は庭の隅にあったよとなつかしそうに話します。
Commented by brue-nile at 2009-06-23 01:54
こんばんは~♪

お見舞い下さって、
ありがとうございました。

ナツグミ…熟しても食べる人がいないので、
ナイルがさっさと頂きました。

でも事務所のお隣のグミは美味しそうですが、
個人の財産なので、食べたくてもね~(汗)

何時も公園などで盗み食いやら、
拾い食いばかり…(ーー;)

でも胃が痛かったのは、
そのせいではありません…きっぱり(笑)
Commented by nenemu8921 at 2009-06-23 17:52
nileさん。美味しかったですか?
おなかこわさないで下さいね。
いや、心をこわさないでね。(*^_^*)
忙しすぎると、心→ 体→ 頭の順に壊れるそうですよ。
でも、ヒマすぎてこわれる場合もあるとか。
私の場合、そっちを心配した方がいいかな(^^♪
by nenemu8921 | 2009-06-22 10:06 | 植物 | Comments(8)

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