銅線→とんぼ

おい 銅線をつかったな
とんぼのからだの銅線をつかひ出したな
    はんのき はんのき
    交錯光乱転
気圏日本では
たうとう電線に銅をつかひ出した
   (光るものは碍子
   過ぎて行くものは赤い萱の穂)
                     詩 「銅線」


ショウジョウトンボ(アカトンボ亜科ショウジョウトンボ属)猩々蜻蛉
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クリックしてご覧下さい。

一読しただけではイメージがつかめにくい作品。
詩人は汽車に乗っていて、車窓から移り行く風景をながめ、その印象を描いたもの。
大正11.9.17の日付がある。アカトンボの赤い色が車窓から見ると、線状に流れるように感じられるので「銅線」としたのである。
はんのき、はんのきと反復して、車窓から過ぎ行くスピード感を出している。
交錯光乱転はこうさくこうらんてんと読む。動く車窓からの嘱目であろう。
電柱の碍子も光りながら過ぎ、若い萱、ススキの紅い穂も後ろへ飛んでいく。

作品中のトンボは季節的にアカネ科のとんぼと思われるが、思いがけず美しい赤いトンボに出会ったので、この詩のイメージとしては少々強引だが、紹介したかった。

自然に深い関心を持っていた賢治だったが、トンボはあまり登場しない。
この作品も電柱、電線への強い関心が伺われる。




生物を鉱物的なイメージで捕らえるのは宮沢賢治の独自さだ。
「ぶりき細工のとんぼ」という詩句もあった。こちらをどうぞ。
だが、改めてトンボを見ると、なるほど金属的な所もある。
ショウジョウトンボとおなじ場所で出会ったトンボだが、名前は分かりません。
どなたかご存知の方はご教示下さい。
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クロスジギンヤンマだそうです。
こにタンさん、ありがとうございます。
Commented by こにタン at 2009-07-17 23:35 x
私の周りでも真っ赤なショウジョウトンボがたくさん見られます。
水辺でオス同志が激しく争っている姿は、まさに真っ赤な火花が散っているようです。
青い目のトンボですが、クロスジギンヤンマではないでしょうか?
Commented by matsu_chan3 at 2009-07-18 05:07
おはようございます
まっ赤なアカトンボですね・・・ ショウジョウトンボと言うのですか。
こちらではこれが飛びはじめると初秋のイメージです。
オニヤンマ、シオカラトンボ、トノサマトンボくらいしか知りません(>_<)
Commented by ケイタロー at 2009-07-18 08:01 x
おっ、見事なあかとんぼ、じゃない、ショウジョウトンボですか。
羽の模様がキラキラしてすごいですねえ。
しかし、車窓からトンボが飛ぶ姿から電線を銅線と見立てたというのは、
イマイチ、ピンときませんね。えへへ。
Commented by saitamanikki2008 at 2009-07-18 10:42
へ~。尾が真っ赤なトンボ ショウジョウトンボ見たこと無い様な ?
詩人は、思いもしない事を描き、書きだすものですね~。
子供の頃、田舎で電線の張り替え工事を見ていたら、新品の銅で出来た電線は、ピカピカ輝き この線に電気が通ると云う実感でした。
 今の電線は皮膜されていますが、昔 電柱に張ったばかりの電線は、真新しい10円硬貨のように光っていました。
スピードの遅い列車の車窓から見るショウジョウトンボの赤い尾が、真新しい電線と重なったところが誠に面白い。 
Commented by nenemu8921 at 2009-07-18 19:12
こにタンさん。さっそくありがとうございます。
青い目はクロスジギンヤンマですか?
わあ、初めて聞きました。
トンボのことはよく知らないのですよ。

蓮を撮りに行ったのですが、トンボのほうが面白くて夢中になってしまいました(^^♪

こにタンさんも近頃トンボにはまっているでしょう(*^_^*)

今日は山百合を撮りに行って、キイトトンボとか見ましたが、小さくて細くてよく撮れませんでした。しきりに産卵していました。
こにタンさんの画像はよくあんなにきれいに撮れますねえ!!
Commented by nenemu8921 at 2009-07-18 19:15
matsu_chanさん。
こちらはこれからが夏本番ですよ!!
まっかで元気がいいので、夏に負けるなといわれているみたいです。(#^.^#)
Commented by nenemu8921 at 2009-07-18 19:19
ケイタローさん。羽が陽を浴びてキンイロにかがやいていましたが、写真に生かすのは難しいところです。
電線を銅線と見立てたというのは、恩田逸夫先生の基礎的な解釈ですが、新説が何かでてくると面白いですが…。

Commented by nenemu8921 at 2009-07-18 19:24
さいたま日記さん。
よくご存知ですね!!そうした体験があると実感が湧くのですが。
詩人は目の付け所や発想に意外性があって、すごいなと思います。
真新しい10円硬貨というのはよくわかります。

ありがとうございました。
Commented by sdknz610 at 2009-07-18 22:37
こんばんは!
ショウジョウトンボの羽が特に綺麗に撮れていますね。
背景のボケに浮かぶようで、素敵です。
バックショットも面白いですね。参考になります。

ヤンマ・・・クロスジギンヤンマに一票♪
この子はオスですね。やりましたね~\(◎o◎)/!
拙ブログの6月4日にこのメスをアップしていますが、地味だわ♪
オスのこの瑠璃色・・・自然界の色の素晴らしさを良くぞ捉えましたね。
オスは未撮影につき・・・ウラヤマシイです♪
Commented by nenemu8921 at 2009-07-19 00:08
samさん。
わあ、クロスジギンヤンマの立派な産卵のスクープがありましたね。
あの迫力にはかないません。( ̄Д ̄;) ガーン
すごく印象的な画像でしたが、名前はとんと気にかけないままでした。

目が立派にキャッチされていますね。やはり珍しいヤンマのようですね。

Commented by tamayam2 at 2009-07-19 04:48
クリックして拡大して見ました。すごい!迫力満点です。
Commented by nenemu8921 at 2009-07-19 07:21
tamayamさん。
ありがとう。
小さな生物の大きな生命力を感じましたデス。
by nenemu8921 | 2009-07-17 19:00 | イメージ | Comments(12)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921