頴花(はな)

谷権現の祭りとて、       麓に白き幟たち、
むらがり続く丘丘に、       鼓(こ)の音(ね)の数のしどろなる。

頴花(はな)青じろき稲むしろ、  水路のへりにたゞずみて、
朝の曇りのこんにやくを、     さくさくさくと切にけり。
                              文語詩「祭日 〔一〕」


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イネの花→頴花(えいか)
イネの花には花弁がない。これは、厳密には開花が終わって、葯(ヤク)が、頴(いわゆる籾になる部分)の外側に残された状態で撮影したもの。
イネの花は、この頴が開いて、再び閉じるまでの時間がわずかに1~2.5時間ほどだそうで、そのほとんどは花として咲く前に自家受粉が行われており、他家受粉するものは1%以内だそうです。
賢治は頴花と書いて、音数律からであろう、はなとルビを振っている。
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こちらの稲むしろは作品舞台の谷内の部落ではなく、花巻市郊外。
けれども、数年前、谷内も花巻市に合併された。
以前、この作品とともに、作品舞台の谷内神社は紹介した。 こちらをどうぞ。




コンニャクはこんな野菜です。

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コンニャク(サトイモ科コンンニャク属)蒟蒻
原産地はインドまたはインドシナ半島(ベトナム付近)とされ、東南アジア大陸部に広く分布している。地下に扁平な円形のイモを持ち、地上には葉だけを出す。茎(実は葉柄)は高さ1mほどに伸び、先端は平らに開いて鳥足状に小葉をつける。小葉は柔らかくてつやがあり、楕円形。
食品のコンニャクはコンニャクイモに含まれるコンニャクマンナンという多糖を糊化しアルカリ(通常水酸化カルシウム水溶液が用いられるが、かつては灰を水で溶いた汁を使った)を用いて凝固させたもの。
Commented by saitamanikki2008 at 2009-09-14 21:28
イネの花、頴が開いて、閉じるまでの時間が1~2.5時間位で、花が咲く前に自家受粉が行われ、他家受粉は1%以内
昔から稲作を見ていましたが、今回 初めて知りました。
今度、稲の穂をUPしようと思っていた時なので大変勉強になりました。
有難うございます。
最後の段々畑 綺麗な風景ですね !!
Commented by nenemu8921 at 2009-09-14 23:24
saitamanikkiさん。
稲のことは知らないことばかりでしたが、賢治作品を読むうちに、身近な植物になりました。
新米の美味しい季節になりましたね(^^♪
稲穂の記事を楽しみにしています。(*^_^*)
段々畑?棚田ですね。ありがとうございます。励みになります。
by nenemu8921 | 2009-09-14 00:04 | 植物 | Comments(2)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921