カティンの森
2009年 11月 14日
「カティンの森事件」に関してはgoogleで検索すると、ウィキペディアの解説があります。(何故か、リンクが出来ません)
彼自身の父親がこのカティン事件の犠牲者だったというが、過剰な感情や情感を一切排除した抑制された画面展開が見事である。
ヨーロッパの灰色の気候、建物や街並みなどの背景が、ふしぎな説得力で迫ってくる。
この映画は、なかなか日本での公開が実現しませんでしたが、ようやく、12月5日から岩波ホールでロードショーだそうです。
「あゝ、マヂエル様、どうか憎むことのできない敵をころさないでいゝやうに
早くこの世界がなりますやうに」
童話「烏の北斗七星」
そして その時代でも人の運命を左右する事件が起きる。
不幸な国・時代に生まれなかったことを素直に喜びたいです。
暴力・大袈裟な視覚効果を使った二流映画が多い中で、人間の本質を問い、訴える中身の濃い映画のようですね。
じっくり鑑賞してみたいです。
ぜひ機会があったらご覧下さい。これから話題になることでしょう。
日本に生まれてよかった! 現代に生まれてよかった!
でも、そうでない人のことも想像してしまう…、考えてしまう…、
人間はやっかいなものです。
宮沢賢治という人はその厄介さを背負っていきた人のように思えます。
また何か感動された本などありましたら、教えてください。
ちいさな犯罪はワイドショーや新聞報道などで、過剰に眼に入りますが、本当に大きな犯罪(国家や歴史が犯すもの)は、見えないものも多いと思います。
この事件をソ連が認めたのは、なんと1990年になってからでした。