白樺

黄葉落ちて象牙細工の白樺はまひるの月をいただけるかな
                                歌稿A 417


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シラカバ(カバノキ科カバノキ属)白樺。シラカンバとも。
中部地方以北の低山帯の向陽地に生え、高さ20mになる落葉高木。

     大正5年秋の短歌。賢治20歳。盛岡高等農林学校2年生。
   保阪嘉内らと「人間のもだえ」を上演したり、
     高橋秀松と丹藤川上流まで探訪した頃である。
        夏の終りには上京してドイツ語講習を受け、
         9月には関豊太郎教授率いる秩父地質調査見学に
                           上野で合流して参加している。
               詩作や童話の創作は始まっていないが、
            この頃の体験はのちに作品のモチーフとして
          さまざまに登場している。
     
          
        象牙細工の白樺とは樹皮をはがれた樹木の質感か。
                 白樺はお気に入りの樹木の一つ。
           詩「樺太鉄道」では聖白樺と書き、
               セントベチュラアルバと白樺の学名に称号を冠したルビをふっている。
   
      画像は10月に函館大沼湖畔での撮影。







saitamanikkiさんから率直なコメントを戴いたので、ダケカンバについて追記したい。

こちらがダケカンバです。
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クリックすると画像は大きくなります。

ダケカンバ(カバノキ科カバノキ属)岳樺
亜高山帯から高山帯下部の、シラカバよりやや海抜の高い処に多い落葉高木。

シラカバは樹皮が白く、ダケカンバはやや黄褐色を帯びている。
花穂がたれ下がるのがシラカバ、ダケカンバの花穂は上を向く。(5~6月ごろ) 
高いところに生え、ゴツゴツしていて男性的なのがダケカンバ、、
やや低いところに生え、しなやかできれいな樹皮がシラカバ、と言ったらアバウトすぎるかしら。

   賢治作品にダケカンバの表記はない
        賢治作品には樺と言う表記は多いが、
          白樺のこともあれば、山桜をさすこともある。
     山桜も植物学上のヤマザクラと、ミヤマザクラ、ミネザクラ、オクチョウジザクラ、
         エドヒガン、オオヤマザクラ、カスミザクラなど山に自生する桜を
            総称してヤマザクラと呼ぶこともあるので、要注意である。
 
    「新宮沢賢治語彙辞典」の樺の項目の解説は、残念なことに正確でない。

    「土神ときつね」の女の樺の木は、白樺ではなくてヤマザクラである。
Commented by saitamanikki2008 at 2009-12-09 11:51
一本の高い白樺の木が見事です !!
今年 北海道旅行でも見ました。 イェ 教えて頂きました。

私は、シラカバとダテカンバの区別が出来ません。
nenemuさんのご説明にも低山帯の向陽地とあるので、更に高地が
ダテカンバの木でないかと、今 思っています。
同じような白い木肌なので、その境目が分からないのです。(独り言の呟き) 
Commented by nenemu8921 at 2009-12-09 16:19
saitamanikki さん。
ダケカンバとシラカバ、誰でも間違えやすいですね。
でも、習うより慣れろでしょうか。
いつも気にかけていると、自然に覚えます。(^^♪

大沼から北に1時間ほど行った高原です。放牧は終わっていました。
Commented by fan_tail at 2009-12-09 19:02
白樺すごく背が高いですね!
今年姉に誘われて長野に行き、白樺を見ました。
白い肌がとってもおしゃれでした。
標高1700メートルを越すとダケカンバに変わると教えてもらいました。
こちらは肌がオレンジっぽくなりますね。
車の中からあれは白樺、こっちはダケカンバ、と言いながら覚えてきました。
でも。。。でも。。。私は落葉松が一番好きなんですよね。(^^v)
Commented by ミチ at 2009-12-09 21:32 x
とても大きな白樺ですね。白樺があると景色が絵になりますね。
もみじの写真は素敵な和服のようです。
今日は楽しいカレンダーをありがとうございました。
Commented by rinrin at 2009-12-10 21:46 x
白樺の木は、夏本当にきれいな姿に見えますよね
我が家にもあったんですよ
父が、燃えやすいから、屋敷には植えるもんじゃないといって切ってしまいました、叔父たちが花巻農業高校に通っている頃、苗木をもらったそうで、ドイツトウヒもありました。最近植えてみようと思っている木の1つです
こちらも寒くなりました。これぐれもタバコなどを飲み過ぎないように・・・・おきをつけあそばせ、ありがとうございました
Commented by nenemu8921 at 2009-12-10 22:33
fan_tailさん。
長野、山梨あたりは、気候的に東北と似たところがありますね。
カラマツも宮沢賢治のお気に入りでした。
いずれ紹介したいと思っていますが、イイ画像がないのですよ(~_~)
千葉はカラマツもシラカバも少ないですね。


Commented by nenemu8921 at 2009-12-10 22:48
ミチさん。
白樺はロマンチックなイメージがありますね。
同時代の白樺派の影響もあるかも。
モミジの着物、ミチさんに似合いそうですね(^^♪
暦、気に入ってもらえてよかったです。
Commented by nenemu8921 at 2009-12-10 22:52
rinrinさん
シラカバは屋敷向きではありませんね。別荘向きかな。
岩手山麓に別荘作ってください。たくさんシラカバ植えてください。
遊びに行きまーす。(#^.^#)
でも、お説教はナシですよ。
体調崩したら、周囲からお説教ばかりされました(^^♪
Commented by マルメロ at 2009-12-11 23:37 x
nenemuさんお久しぶりです。今年のシラカバの黄葉も終わってしまいました。おととしまでは我が家にも25年の白樺がありました。その数年前からマダラカミキリを見かけ単純にもきれいな虫と喜んでいたのですが実はそれが白樺を枯らしてしまう故になろうとは夢にも思っていませんでした。
春には花穂がふさふさと風にたなびき無数の小さな葉のひるがえるそよぐ様には遠い高原の爽やかさをしのび花穂の後の鱗のような無数の種がお隣さんの網戸にへばりついて困ると苦情を受けたり秋の黄葉の落ち葉掃きには手を焼きましたがそれも今は懐かしいものです。しかし本来は都会の中ではなく高原や山裾にてのびのびと枝を伸ばす姿のものもう2度と植えようとは思いません。
Commented by letterstand at 2009-12-12 15:45
こんにちは。
「手紙」と「言葉」のギャラリーショップを
東京 表参道のこどもの城の近くではじめました。
もしご興味ありましたら、ご覧ください。
よろしくお願いいたします。
コメント欄より失礼いたしました。
(リンクをさせていただいてもよろしいでしょうか?)

LETTER STAND
Commented by nenemu8921 at 2009-12-14 09:16
マルメロさん。失礼しました。こちらに気付かずに居りました。
マダラカミキリですか。
シラカバの新緑、気持ちいいですよね。(^^♪
私の郷里、前橋でも、改築後、玄関脇に一本植えてあったと思います。
すごく大きくなって、今はたいへんそうです。

山のものを生活に持ち込むのは、それなりの覚悟がいりますね(#^.^#)


Commented by nenemu8921 at 2009-12-14 09:23
letterstanndさん。ようこそ。リンク歓迎します。
お部屋拝見しました。
手紙や言葉が商品ですか…。
お店にも伺いたいです。定期的に原宿には出かけますので。
楽しみです。
by nenemu8921 | 2009-12-09 09:29 | 植物 | Comments(12)

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