地蔵堂の五本の巨杉(すぎ)が
まばゆい春の空気の海に
もくもくもくもく盛りあがるのは
古い怪(け)性の青唐獅子の一族が
ここで誰かの呪文を食って
仏性守護を命ぜられたといふかたち
    ……地獄のまっ黒けの花椰菜め!
       そらをひっかく鉄の箒め!……
(略)
                  詩〔地蔵堂の五本の巨杉が〕


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スギ(スギ科スギ属)杉
日本特産の常緑針葉樹。大きいものは高さ65mに達する。有用樹種として最も多く植林されている。

賢治作品に杉はしばしば登場する。日常の周辺にも数多くあった故であろう。

      スギもこんな風に見上げれば、
            たしかに黒い花椰菜(カリフラワー)
                  のように見えます。
               いやブロッコリーかな。
               でも、ほんとうに鉄の箒のようです。
Commented by mizuno at 2009-12-11 01:47 x
この写真は名作ですね。
……の中は下から見てるんですね。
Commented by ケイタロー at 2009-12-11 14:29 x
こんにちわ。
なるほど、鉄の箒ね。黒い花椰菜ね。
こういう視点だったのですね。
青唐獅子の一族とは?
どうも、この詩は分からんと思っていたのですが。
Commented by nenemu8921 at 2009-12-12 01:17
mizunoさん。ありがとうございます。
こんなイメージだとおもうのですが、どうも写真としては出来が悪いので、
UPするのを躊躇していました。
地蔵堂のいい写真が出てこないので、コマッタ、コマッタですが…。
Commented by nenemu8921 at 2009-12-12 01:22
ケイタローさん。
賢治の時代はブロッコリーは普及していなかったのかもしれません。
青唐獅子の一族とは、なにか伝承でもあるのか、修験道に関係しているのか不明です。
いずれにしても、この巨杉の様相の形容ですよね。
ケイタローさん。あまり難しいこと質問しないで。(~_~)
どうぞ、ご自身の見解をご披露下さい。よろしければ。(*^_^*)
Commented by ケイタロー at 2009-12-12 10:15 x
nenemuさん、どうも。
見解を言われても…。(アセ、アセ…)
この地蔵堂は賢治の時代とはすっかり変わってしまったと聞きましたが。
杉が切り倒されたとか。
本当ですか。
Commented by saitamanikki2008 at 2009-12-12 12:43
こんにちは~
大きな杉の木が良く枝打ちされ、真っすぐに伸びた姿は、下から見上げると一種の安心感さえ感じます。

馬・牛用の鉄ブラシに毛が付いた感じの写真 文学的でなく視覚的な
コメントですみません。
Commented by mizuno at 2009-12-12 20:38 x
お返事、有難うございます。
写真は全くの門外漢ですが、
もしかしたら「写真としての出来」と、「賢治の表現との相性」とは、
必ずしも一致しないのかもしれません。
僭越ながらこの写真、賢治世界をイメージした写真の中でも、
相当に良いと思います。
(たとえば30年後の賢治関係の刊行物では、
あらゆる場所にこの写真があしらわれている、
という状況を想像できるほどに)
Commented by まルメロ at 2009-12-13 11:45 x
nenemuさん11月に盛岡の父親の墓参りに行ってきた折何気なく撮っていた墓地の写真に古杉が写りこんでおりました。確かに天高くのびきった高枝が伸びきったブロッコリーのシルエットと確認できましたね。その当時のまだ普及されていないこの野菜に例えた賢治の着想に感心しました。その昔墓地そのものが杉林だったところを伐採整理した今はそのたか台の天頂を縁取る数だけ残っておりました。昔幼い自分が見上げていた光景をnenemuさんが見事切り取ったような画像で驚いています。また境内には新しく石碑が建っておりこの寺の島地大等をうたった賢治の歌が彫られておりました。
Commented by nenemu8921 at 2009-12-13 23:04
ケイタローさん。
そのとおりです。5本のうち、2本の杉が残されていましたが、
2007年夏に立ち寄ったとき、切り倒されていました。
老化して台風などで倒れると危険だからとのことでした。

フィルム時代の写真は整理が悪くて取り出せません。
2007年の画像をUPしました。

寂しいです。

Commented by nenemu8921 at 2009-12-13 23:19
mizunoさん。
賢治の表現の視覚化は、テクニックと時間をかければ、いい写真になるものは少なくないとと思います。
しかし、資料的価値を備えた美しい写真は難しいものです。
お褒めにあずかって、嬉しいです。
もう少し持ち時間が有れば、そんな写真集を作りたいと夢想するほどです。(#^.^#)



Commented by nenemu8921 at 2009-12-13 23:59
saitamanikki さん。
これは千葉市の川村美術館の杉林で撮ったものです。
このアングルから、賢治の詩句が浮かびました。

牛・馬用の鉄のブラシってはじめて聞きました。
博識ですね。
賢治の想像力に負けないユニークな想像力です。
Commented by nenemu8921 at 2009-12-13 23:59
マルメロさん。
そうでしたか。父上の墓所ですか。
賢治の世界はマルメロさんにとって、かつての日々と地続きなのですね。
あっ、今も。
花椰菜はカリフラワーのことのようです。
私にはブロッコリーのように見えますが。
by nenemu8921 | 2009-12-10 23:38 | 植物 | Comments(12)

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