ロウバイ

         郷里の留守宅で咲くロウバイ。
             
            誰も見る人がいなくて
               張り合いがないだろうなと、

                  枝ごと伐って、
                    持ち帰って
                      部屋に飾った。
         
              うれしかったのか、
                  いや、部屋が暖かいせいですね、
                         一挙につぼみが開いてしまった。
           
                        家中がいい香に包まれ、
                              しばし、春気分でした。

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ロウバイ(ロウバイ科ロウバイ属)蝋梅
江戸時代に渡来した観賞用の落葉低木。高さ2~4mになる。
葉を開く前に直径2cmほどの香のよい黄色の花を開く。
花被片は多数あり、小形の内層片は暗紫色を帯、大形の中層片は黄色。
すべて黄色のものをソシンロウバイという。

ごらんのように花びらの質感がいかにも蝋細工のようだ。
賢治作品にはこの花は登場しないが、蝋は賢治の時代、今よりずっと身近なものだったらしい。

霧がふっと切れました。陽の光がさっと流れて入りました。その太陽は、少し西の方に寄ってかゝり、幾片かの蝋のやうな霧が、逃げおくれて仕方なしに光りました。「風の又三郎」

だまってその譜を聞いてゐると、そこらいちめん黄いろやうすい緑の明るい野原か敷物かゞひろがり、またまっ白な蝋のやうな霧が太陽の面を擦めていくやうに思われました。
                                 「銀河鉄道の夜」


などと霧の形容としてしばしば登場する。
(蝋のやうな霧)は、都会の気候では、なかなか実感できないものです。


  
                   
Commented by オキザリス at 2010-01-09 00:26 x
nenemuさん。今年も楽しみにしています。
ロウバイ、新春の花という雰囲気がありますね。
賢治作品にはロウバイどころか、梅の花も登場しないような印象があります。
イーハトーブには梅が咲かないのでしょうか?
賢治さんもロウバイを身近に見ていたら、きっと気に入ったでしょうに。

Commented by マルメロ at 2010-01-09 01:31 x
nenemuさんロウバイの花の香りに満ちた部屋とはうらやましい。松の内の5日に安中市まで墓参りに行きその途中のみちばたに黄色い花樹を数本見かけもしやと思いました。菩提寺に着き新年の挨拶と伺った玄関先にnenemuさんと同じように大きな瓶にロウバイの切り枝が活けられてふくいくと香りを漂わせていました。寒い地ほど先に咲くものでしょうか。お隣のロウバイはまだ4分咲きです。昨年の1月中旬のころ安中市の松井田町のロウバイの里に撮影に行ってました。3ヘクタールに30年かかって1100株を植えたというだけあって林を歩くだけでアロマ効果抜群でした。賢治の言う蝋のような霧というのは春先の輝きを含んだ霧のことのような気がしますが。
Commented by nenemu8921 at 2010-01-09 11:03
オキザリスさん、おはようございます。
本当に賢治作品には梅の登場も少ないですね。
伝統的な美学とは別の世界を描きたかったのだろうと思いますが。
でもロウバイはきっと気に入ったでしょうね。(^^♪
多分、梅もロウバイも野山に自生していない樹木でしょうから、
フィールドで目に付かなかったということもありましょう。
Commented by nenemu8921 at 2010-01-09 11:09
マルメロさん。
安中も、行かれたのですか。
お忙しい新年でしたね。本当に。

安中の松井田のロウバイの郷は、有名ですね。
毎年行ってみたいなと思いつつ、行けないのですが。

蝋のような霧はかがやきもあるのでしょうが、蝋の質感でしょうか。
イマイチ、実感が持てないでおります。
いつか、これです!!というような写真をとりたいなあ。



Commented by tamayam2 at 2010-01-09 15:22
早春の花、あこがれのロウバイを見せてくださってありがとう。
中が赤いのですね。そして、その生け方のすばらしいこと!
このように大きめの鉢にざっくりと生けてあるのが素敵です。
Commented by nenemu8921 at 2010-01-09 21:10
tamayamさん。
ロウバイは枝が横に左右に張って、活けにくい花です。
壺に投げ入れるだけしかできません。
陽がさすと、透き通って、金色に輝きます。(#^.^#)
Commented by matsu_chan3 at 2010-01-09 22:24
こんばんは
春らしい花ですね・・黄色は「ソシンロウバイ」ですか・
冬は花が乏しいのでこんなお花が飾ってあると心も和みます!(^_-)-☆
Commented by nenemu8921 at 2010-01-09 23:48
matsu_chanさん。
素心蝋梅です。でもクロバナロウバイというのもありますよ。
花はなくても、雪景色の鳥が見られたら、もっと和むかも知れません(^^♪
Commented by saitamanikki2008 at 2010-01-10 10:58
今日は~。
偶然ですが、昨日 近くの園芸農家でロウバイ祭りが開催され、一日 甘い香りを楽しんで来ました。
nenemuさんのような大きな枝でないですが、頂いた切り枝を部屋に飾ると、昨夜は 南国にいるような香りに包まれました。
写真のロウバイの花は、中心部が赤い種類で、「満月ロウバイ」と呼ぶそうです。昨日 園芸農家で教えて頂きました。
因みに、私が撮ったのは「福寿ロウバイ」でした。
Commented by nenemu8921 at 2010-01-10 20:07
saitamanikkiさん。
ロウバイ祭りですか。まあ、風流ですね。
野点なんか、あったりして…。
そうですか。満月ロウバイですか。
園芸種は改良品種がたくさんありますね。
福寿ロウバイはソシンロウバイのように黄色一色でしょう。
上品ですよね。(#^.^#)
ご教示ありがとうございます。
Commented by rinrin at 2010-01-10 21:50 x
nenemuさんこんばんは~ろうばいはいい香りがして私も好きです。ダーリンの実家は1月にろうばいや水仙が咲きいいなぁ~と思いました。花巻には最近までろうばいはなかったと思いますよ昔は越冬しなかったのでは?。こちらは、1番初めに、こぶしの花が咲き、梅も桃も桜も一緒です、水仙とチューリップが同じ時期に咲きますから、ろうばいのような花は目立たないかもね。この枝欲しい~~~ぃ!!
Commented by nenemu8921 at 2010-01-11 00:06
rinrinさん。こんばんわ。
やはり昔の花巻には蝋梅は育ちにくかったでしょうね。
賢治さんは見ていないかも知れませんね。
本当に1枝送れたら、いいのですが…。
今年の冬はたいへんそうですが、そのぶんだけ、春の訪れはゴージャスな大きな喜びになることでしょう。
こちらはお正月にバラが1,2輪咲き、メリハリがありません。
あっ、でも皇帝ダリアは12月の冷え込んだ日が数日続いただけで、
たくさんつぼみをつけたまま、立ち枯れてしまいましたよ。

雪景色を味わってください。(^^♪



by nenemu8921 | 2010-01-08 21:08 | 植物 | Comments(12)

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