すももの花のしたで

銀のモナドのちらばる虚空
すべて青らむ禁欲の天に立つ
聖く清浄な春の樹の列
    みみづくの頭のかたちした鳥ヶ森の雪なかばとけ
    小さくやさしい貴女たちのゆゑに
    雪やなぎひかれば
    すももの花のしたで
    黒衣の童子にまかれる燐酸もひかる
〈略〉
                          詩〔銀のモナドのちらばる虚空〕


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スモモ(バラ科桜属)酢桃、李。(Prunus salicina)中国原産の落葉小高木。また、その果実のこと。
スモモの果実はモモに比べて酸味が強いことが、和名の由来となっている。
漢字では「李」とも書かれる。英語ではprune(プルーン)、plum(プラム)などと呼ばれるが、梅もプラムと呼ばれることがあるので紛らわしい。
古くから日本に伝わっており、和歌などにも詠まれる。農園で栽培される他、自生しているものもある。
最近では数多くの園芸種がある。
スモモのことを、地方によっては、ハダンキョウあるいはハタンキョウ(巴旦杏)と呼ぶ。

賢治作品には油桃(ずばいもも→ネクタリン)や杏も登場する。
果樹栽培にも関心を持っていたため、見分けにくいそうした果樹の花も目に付いたのだろう。



佐倉市の国立歴史民俗博物館のくらしの植物苑では、春の樹木が目覚め始めたばかりだ。




おまけです。

くらしの植物苑の園内でなつかしいゆすらうめの樹木を見つけた。ちょうど花が咲き始めたところだ。
子どもの頃赤い実が成るのが楽しみだった。群馬ではゆすらごと呼んでいたと記憶している。

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ユスラウメ(バラ科サクラ属)Cerasus tomentosa
Commented by ILmoon at 2010-03-21 13:09 x
「すもも」となると、花より・・・ですよ。
氷砂糖に漬けこんで・・・。
花より果実と言いたいねですが、
花が咲かなきゃ実はならずですものね。
Commented by シャルル at 2010-03-21 20:12 x
ハダンキョウっていう名前は、聞いたことがあります。
スモモの方が、馴染み深いですが。
ユスラウメは大好きで、子供の頃はよく食べていました。
みんなどの花も清楚ですね。全体を見ると、にぎやかなのですけれど。
Commented by nenemu8921 at 2010-03-22 10:31
ILmoonさん。
たしかに花より~~ですね。
ソルダムとか、ネクタリンとか……、最近はさまざまなプラムがスーパーで選り取り見取りですが。
「すもも」という言葉になつかしい響きを感じますね(^^♪


Commented by nenemu8921 at 2010-03-22 10:35
シャルルさん。ようこそ。
田舎で枝からもいでご馳走になったとき、「ハタンキョウ!」「バタンキュウ!」 なんて、叫んで、子どものころ大笑いしました。
子どもの頃は、なにもかも楽しく、おかしかったですね。(#^.^#)
ユスラゴも赤い実が甘くてきれいで、忘れられない光景です。
by nenemu8921 | 2010-03-21 10:27 | 植物 | Comments(4)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921