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畑を過ぎる鳥の影
青々ひかる山の稜

雪菜の薹を手にくだき
ひばりと川を聴きながら
うつつにひととものがたる
                詩「村娘」


春_c0104227_1232012.jpg
画像はみなクリックすると大きくなります
ヒバリの声が響き、雪解けの水が流れる川音。
雪菜はアブラナ科の野菜。雪国地方で、雪の中で栽培する菜類の一般的な名称でもある。
薹(とう)は、菜や蕗などの花茎。薹がたった野菜は硬くなって食せない。
遅い東北の里の春が目にうかぶが、タイトルがなぜ「村娘」なのか、不明。
「春と修羅 第三集」の冒頭の詩である。

画像は詩人がたたずむ川辺ではないが、ヒバリのさえずりを聴きながら撮影したので。
Commented by saitamanikki2008 at 2010-03-22 13:18
「見沼田んぼ」でも菜の花が咲き、ヒバリのさえずりが聞えます。
上空のさえずる方向に目をやっても、中々ヒバリの姿は見えません。
地上で鳴いているのかも知れません。
暖かく感じ
・・・ひねもすのたり のたりかな・・・
の水辺です。
Commented by ケイタロー at 2010-03-22 20:49 x
春らしい水辺ですね。
「の」が1つ多いのでは。「現に人と物語る」でしょう。
ひらがな書きは間違えやすいですな。
話している相手が村娘なのでは…。
Commented by nenemu8921 at 2010-03-22 21:17
saitamanikkiさん。
そらのヒバリは溶けてしまったのでは…!!
冗談ですよ(^^♪
賢治の詩にそういうフレイズがあるので…(^^♪
見沼田んぼは本当いいところみたいですね。
機会があれば行ってみたいです。
Commented by nenemu8921 at 2010-03-22 21:20
ケイタローさん、
どうもありがとうございます。
訂正しました。(#^.^#)
村娘とうつつに物語っているわけかな。
Commented by misty_hill at 2010-03-22 23:10
こんばんは  nenemu8921 さんのブログを遡って拝見してきました。 ほんと写真のプロですね。 構図とか色彩とか とにかく学ぶ物が多いです。 愛機はcanon 7Dとかではありませんか。 すばらしいです。 そして 賢治の作品の取り上げ方は 参考になりました。 私のような駆け出しとは 一線を画するものが感じられました。 さて この問題の「村娘」ですが, おそらく第1人称で書かれたものではないかと推察されます。 賢治は時として 第1人称を入れ替えて書くことはないでしょうか。 賢治自身ではなく 村娘に 主観を持たせた形で書いたと思えば 理解できそうな気もします。 まあいずれにせよ お分かりの通り 賢治は「未完成の完成」を良しとしていましたから 「真実は賢治のみぞ知る」なんでしょうね。 実に厄介なところに私もはまりこんでしまいました・・・(笑)
Commented by nenemu8921 at 2010-03-23 09:01
misty_hillさん。
まあ、そんな風に受け止めてくださると、励みになります。
カメラには、こだわらない方です。キャノンの40Dで、望遠レンズとマクロレンズを愛用しています。
車にもこだわらず(日産のティーダですから)ですから。(^^♪

なるほど。「村娘」の一人称ですか。面白いですね。
では、村娘は誰かと物語っているわけですね。(^^♪

人称の変換は、文語詩の推敲過程で、著しく見られる手法ですが、この場合も考えられますね。
校異を見ると、この作品は下書稿があまりないので、かえって、さまざまに解釈が可能ですね。
どうぞ、今後とも卓見をおよせください。
Commented by ILmoon at 2010-03-24 13:09 x
ひばりと川を聴きながら・・きらめく川面をながめつつ
のどかな風の中で、どんな会話だったのでしょう。
昨日の事、今日の事、そして明日の事。人生会話かな。
季節の話でしょうか。
苦しさの中に光を探しているようにも思えるのです。
ちょうど、私の境遇でもありますが・・・。
Commented by brue-nile at 2010-03-24 18:46
こんばんは~♪

雨降りの一日、
今夜は久し振りに早く帰宅しました。
この後夜の会議もないので、
のんびりできます…!(^^)!

素敵な風景ですね…
穏やかな、
せせらぎの音に誘われて、
水もをキラキラと揺らめかす、
光の踊り子たち…
こんな景色を、
ず~と昔眺めていた様な、
そんな幸せの記憶が、
甦って来ました。

素敵なお写真を
どうもありがとうございました。

ところで、
先日ユキワリソウにも
コメントさせて頂きました。



Commented by nenemu8921 at 2010-03-24 22:43
ILmoonさん。
人は誰も自分を重ねて詩を読みます。
光を求めるのはみな同じです。
このキラキラひかる水面を見つけたとき、私もほっとしました。
きっとILmoonさんも…。
Commented by nenemu8921 at 2010-03-24 22:55
brue_nileさん。今夜は寒かったですね。
お忙しいnileさんも早くお部屋に帰れてよかった(^^♪
ゆっくりしたお気持ちで、こちらに立ち寄ってくださって嬉しいです。
光の踊子たち! いい言葉ですね。
画像の情景は穏やかですが、作者賢治の心象は、かなり複雑だったと思います。
農学校を退職して、農村に入って、新たな決意を秘めていた時期でしょうから。

ユキワリソウのコメント気づかずにいました。ごめんなさい。
さっそく拝見しました。気にかけてくださってありがとう。

今後ともよろしく。


by nenemu8921 | 2010-03-22 12:38 | 気象 | Comments(10)

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by nenemu8921