ヤマモモ

(略)
酸化礬土と酸水素焔にてつくりたる
紅きルビーのひとかけを
ごく大切に手にはめて
タキスのそらのそのしたを
羊のごときやさしき眼してひとり立つひと 
   ……楊梅(やまもも)もひかり
                もひかり
      都市は今日
      エヂプト風の重くて強い容子をなせり……
(略)
                       詩「高架線」  

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ヤマモモ(ヤマモモ科ヤマモモ属) Myrica rubra 山桃
暖地の山地に自生する常緑高木で、各地の街路樹、公園樹に植えられている。
4月ごろ小さな目立たない花をつける。雌雄異株。実はやがて暗赤色に熟し、食べられる。

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ちょうど今の時期は実が熟するときだ。ムクドリが群がっているが、つまんでみれば、甘ずっぱくておいしい。

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大きな樹木の下はこんな状態である。

この作品は1928年、6月10日の日付がある。関東大震災後の復興しつつある東京の景観である。
タキスはトルコ石のこと。楊梅は漢名。
ヤマモモは神田周辺の街路樹だったのだろうか。イメージだろうか。
詩の冒頭ではポプラが、後半ではプラタナスやしだれ柳が登場するのだけれど。


    
Commented by tamayam2 at 2010-07-08 05:32
ああ、ヤマモモの季節なのですね。昨年こんな
光景を見たのは、行田市へハスを見に行ったとき。
地面に実がたくさん散らばっていました。いたみやすい
果実だから果物屋にはでてこないわね。梅雨のころの
風物詩。楊梅という漢字名を初めて知りました。
Commented by odamaki719 at 2010-07-08 10:20
おはようございます✿
ヤマモモが綺麗な色ですね。
詩の中の「紅きルビーのひとかけを~」ピッタリですね。
昨日マーケットに行く途中見かけたのですよね。
長年住んでいてヤマモモが生るのを知らなかったのです。
花を見た気がするのですが何か知らなかったのですね。
15年も住んでいても新し発見があるのですね。
残念ながらカメラを持っていなくて撮っていないのです。
暑いので撮りに行く元気はもうないです~(笑)
Commented by nenemu8921 at 2010-07-08 15:00
tamayamさん。
さすがによくご存知ですね。
ドイツでも食することはないでしょうか?
あっ、温暖なところでないとだめなのよね。
早起きして公園を散歩して、ムクドリさんの分け前をもらおうかな。
ジャムにしたらおいしそうです
Commented by nenemu8921 at 2010-07-08 15:05
odamakiさあん。
わたくしも認識したのは最近です。大きな木なのに。(゚-゚;)
花も地味で目立たないし、写真写りもイマイチ(これは腕のせい…)、
あまり愛されない樹木でしょうか?
でも、鳥たちにとっては、嬉しい実ですね。
by nenemu8921 | 2010-07-07 23:30 | 植物 | Comments(4)

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