キキョウ
2010年 08月 04日
(ああ、もう明るくなって来た。空が明るくなって来た。きれいだなあ。おい。)
深い鋼青から柔らかな桔梗、それからうるはしい天の瑠璃、それからけむりに眼を瞑るとな、やはりはがねの空が眼の前一面にこめてその中にるりいろのくの字が沢山沢山光ってうごいてゐるよ。くの字がうご……。
(略)
短編「柳沢」
山地の草原に生える多年草。古くから栽培もされ、園芸品種も多い。
ジョバンニは思はず窓からからだを半分出してそっちを見上げました。美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下を実に何万といふ小さな鳥どもが幾組も幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。
(略)
童話「銀河鉄道の夜」
賢治作品に桔梗は頻出するが、その多くは空の色の比ゆとして登場する。
明け方の空であったり、日暮れて暗くなるまでの短い時間の空のいろだったりする。
今朝は、眩しい朝の光で早い目覚めになりました。
鳥の鳴き声は聞えますが、蝉はまだ目が覚めないのか
静かです。
快晴の早朝の空、桔梗の澄んだ色と一緒ですね。
もう太陽が高く昇って来ました。
早起きですね。
でも、夜明けが早いので、キキョウ色の空はすっかりトルコ石色に変わってしまった時間でしょうか。
キキョウは秋の花というイメージがありますが、これを撮影したのは7月で、花が終わりかけていました。
早く涼しい季節が来ないかなあ。
空を見上げる賢治の顔が浮かんできました。
いいものですね。
私はしばらく空を見上げる心を失っていましたが、
また見上げてみたいなあと思います。
自然を見つめることは原点のような気がします。
大自然は途方もなく広いですから・・
お元気が出たみたいですね。気になっていましたが…。
言葉が見つからなくて…。
心機一転でしょう。次の四辻にいい展開が待ってますように。
上を向いて歩いて。空を見て。風を感じて。