谷の氷柱
2011年 02月 28日
黒い蝸牛水車(スネールタービン)で、早くも春の雷気(らいき)を鳴らし、鞘翅発電機(ダイナモコレオプテラ)をもって、愴(さう)たる夜なかの眠気(ねむけ)を顫はせ、大トランスの六つから、三万ボルトの痙攣を、野原の方へ送りつけ、斑気(むらき)多情の計器(メーター)どもを、ぽかぽか監視してますと、いつかそこらがだんだん温(ぬる)く、巨大なフズリナ配電盤は、交通地図の模型に変り、玩具の汽車も馳けだして、海より眠い耳もとに、やさしい声がはいってくる、おお恋人の総身は玲瓏とした氷でできて、谷の氷柱(つらら)を靴に穿(は)き、淵の薄氷(うすひ)をマントに着れば、胸にはひかるポタンシュバルヴの心臓が耿々としてうごいてゐる。
(略)
詩「詩への愛憎」
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このセンテンスも長く、比喩が独特で、当て字もルビもまた賢治風である。
谷の氷柱という言葉が気になっていた。関東の地方都市で育った人間には見聞する体験がなかったからである。
しかし豊かな情報の時代はありがたい。奥秩父で出会う機会を得た。三十槌(みそつい)の氷柱である
一昨日でしたが、春間近、氷柱はだいぶとけかかっておりました。荒川源流の岩清水ですね。
全体像を捉えようと、少し上流際からシャッターを押せば、なぜか虹色の陽光が降り注ぎ、不思議な画像になりました。
光の変化で綺麗ですね・・(^_-)-☆
の贈り物ですね。
日陰になっていて、融けにくいところなのでしょうね。
川原が凍っているかと心配でしたが、歩けるところは大丈夫でした!!
北海道では、谷の氷柱なんて珍しくもないでしょうね。
いちばん凍った状態の8割くらいだそうです。
埃で汚れが目立つので、WBを変えて撮影したものをUPしました。
関越道がすごく混んでいて時間がかかりました。やれやれでした。
電話で問い合わせたら、花園インターから1時間と聞きましたが、
花園へたどり着くのにたいへんでしたよ。(^o^)ゞ
しぶきは飛んでいなかったと思います。陽の光だと思います。
日が当たるのは一日で1時間くらいだそうです。その時間帯だったようですが。
ひどい失敗作みたいですが、不思議だったので皆さんにお見せしたかったのです。
奥秩父の谷の氷柱は何度かテレビの中継で見た事があります。
行かれたのが昨日でなくてよかったです。
昨日は寒くて酷い日でしたから出かけられはしないでしょうが
きっと寒さでまた氷柱が出来ている事でしょう。
ラストは本当に幻想的に撮れていて素晴らしいです。
お久しぶりです。 とても美しい青ですね。
青は 神秘的な色でもあり 清々しい色でもあり
青の写真は大好きです。
色彩の豊かな nenemuさんのブログにはいつも驚かされます。 素敵な写真 ありがとうございます。
青の世界、ありがとうございます。
宮沢賢治の表現には青という言葉が頻出するので、つい、青く撮りたくなります。
彼は青い蒼いサングラスをかけて世界を見ていたのかもしれません。
(^_-)-☆
肉眼ではまったく見えませんでした。かなり距離を置いた場所からの撮影です。
WBを変えて4,5枚撮りましたが、どれもこんな風でした。
氷柱を通して分光ですか?
不思議というより、気持悪い印象もあります。
勉強になりますな~♪ありがとうございます。