チューリップ

(略)
ね。その黄と橙の大きな斑はアメリカから直かに取りました。
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この赤と白の斑は私はいつでも昔の海賊のチョッキのような気がするのですよ。
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ね、靱(しな)やかな静かな緑の花の柄でせう。
風にゆらいで静かに光ってゐるやうでせう。けれども少しも動きません。
それにあの白い小さな花はその不思議な合図を空に送ってゐるやうにあなたには思はれませんか。
           童話「研師と園丁」
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研師は刃物を研ぐことを職業にする人で、園丁は庭園の手入れを職業とする人である。
二人の会話で構成されているこの短編は、チューリップと太陽光とヒバリのさえずりがセットになっていて、
春の不思議な宴を展開させる物語だ。
二人の職業人はチューリップの光のお酒で、酔っ払ってしまうのです。

賢治の時代、東北ではチューリップはかなり珍しい園芸植物だったらしい。
賢治はたくさんの華やかなチューリップの品種のなかから、白い小さなチューリップを一番大切なものとして、描いている。
一番弱いもの、小さいもの、力のないものが、実はもっとも価値あるものとして描かれるのは、賢治文学の常なるテーマである。




先週、 「夕陽の達人」 さんのご紹介を頂き、佐倉のチューリップ広場へ行ってみました。
青空の下で大勢の家族連れが賑わっていました。
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オランダ風の衣装の貸し出しをしていました。可愛い兄弟に声をかけて撮らせてもらいました。
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女の子のコスチュームですが、実は1歳半の坊やです。
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チューリップ、ちぎりたくなるのよね。
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お兄ちゃんは……。

大勢の人に圧倒されて、人酔いしてしまい、夕焼けまで待てずに、退散しました。
Commented by goiccio at 2011-05-02 10:32 x
白いチューリップは空に向けて何を語っていたのでしょう?誰と?想像をかき立てる台詞ですね。春の花の代表、華やかでいいですね。
弟くんは媚びる様子がなく『真剣っ!』の表情が正にこのくらいの子っぽくて好きです。懸命に、「研究」しているのですよね。
*本日、ファイル送らせて頂きました。よろしく☆
Commented by tamayam2 at 2011-05-02 11:32
まあ、素晴らしい画像、すばらしい賢治の言葉。
あなたが賢治にほれ込む気持ちがすこしは解るわ。
先だって、赤城自然園に行ってきました。あなたが
出かけたころと少し時期が違っただけで雰囲気が
違っています。昆虫館には、寄れなかったのですが・・・
赤城山の見える景色を楽しみました。帰ってからあなたの
頁を遡ってたくさん拝見しました。うん、そう。うん、そうそう。
とつぶやきながら拝見しましたよ。
Commented by yamakin716 at 2011-05-02 21:15
チューリップ柔らかな感じで凄く良いですね~…!
私が撮るとこんな素敵に撮れないですよ、ですから広範囲な写真ばかりになってしまいいます。
この兄弟も可愛いですね、下の子が無邪気に花を摘んでる表情も、摘んだ花を嬉しそうに見つめる表情も、とても可愛いです。
お兄ちゃんの来てるのも、オランダ衣装でしょうか…?
Commented by nenemu8921 at 2011-05-02 21:25
goiccioさん。
小さな白いチューリップは春の宴の仕掛け人でもあるようです。
よかったら、童話を読んでみて下さい。(^_-)-☆
このファミリーはとてもいい雰囲気だったのでたくさん撮らせてもらいました。(^.^)
こちらまで、シアワセな気持になりました。♪♪
久しぶりの作品、拝受しました。
出先から帰って、ゆっくり聞かせていただきました。とてもいい感じです。いつもありがとう。
Commented by nenemu8921 at 2011-05-02 21:29
tamayamさん。
まあ、赤城園へ行かれたのね。
シラネアオイは咲いていましたか?
連休の後に行こうと思っていたのですよ。遅いかしら。
フットワーク、軽いですね(^.^)
車でないと、かなり不便でしょう。
ツツジが丁度見ごろだったのでは!!

Commented by nenemu8921 at 2011-05-02 21:36
yamakinさん。こんばんわ。
yamakinさんのようにきれいな夕焼けも撮れず、整った風景も撮れず……。(涙)
人が多いのでついつい、スナップを撮りたくなります。
お兄ちゃんもベストとズボンのおそろいのオランダスタイルでした。
チューリップは賢治童話のイメージを考えて撮りました。
印旛沼の夕景は夏はよくないのでしょうか?
静かなときに行ってみたいです。
Commented by オキザリス at 2011-05-02 23:29 x
こんばんわ。
チューリップ、幻想的ですね。(^.^)
いかにも「研師と園丁」の世界ですね。
どこか、狂乱的ですし。
ただのチューリップでさえも、nenemuさんにかかると、賢治ワールドのテーストになるのですね。
続きは別世界のようです。女の子?男の子?可愛いですね。


Commented by haruneko3 at 2011-05-03 00:20
ああそうでした。。。。。
賢司はいつもいちばん弱きものに光をあててくれましたっけ。。。。
チュ―リップ。
毎年みるたび、何か歌って揺れている様に思います。
Commented at 2011-05-03 02:50
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nenemu8921 at 2011-05-04 22:27
オキザリスさん。こんばんわ。
賢治のチューリップはイメージは強くあるのですが、現実にはそうしたステージには出会えないですね。
どこへ行っても人が多すぎるので。
現代のチューリップ畑はファミリーか、恋人同士用で、それもまたいいかなといったところです(^_-)-☆
Commented by nenemu8921 at 2011-05-04 22:40
harunekoさん。お久しぶりです。
そうですね。チューリップは歌って揺れている♪♪
そんなイメージもありますね。
開いた花はかなり大口を空けて笑っているようにも見えます。(笑)
陽気なイメージですね。
だから、多くの人に好かれるのかな。


Commented by nenemu8921 at 2011-05-04 23:21
鍵コメさん。
情報をありがとうございます。
気象的条件に恵まれるのは実に稀なことなのですね。
今後、心して空を見つめます(^_-)-☆
by nenemu8921 | 2011-05-02 08:15 | 植物 | Comments(12)

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