瓜→マクワウリ

雪袴黒くうがちし  うなゐの子瓜食(は)みくれば
風澄めるよもの山はに  うづまくや秋のしらくも

その身こそ瓜を欲りせん  齢弱(としわか)き母にしあれば
手すさびに紅き萱穂を  つみつどへ野をよぎるなれ
                             文語詩「母」 


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ウリ「黄金九号」(ウリ科キュウリ属)cucumis meio var.makuwa

黒いもんぺをはいた幼いうない髪の子が、よちよちと無心に瓜を食べながら歩いてくる。
傍らを若い母親がススキの若い穂をつみ集めながら野原を通り過ぎていく。
まだ少女のように若い母親。ああ、あの母親こそおなかもすいてつらいだろうに。
四方の山々には渦巻くように秋の白い雲がわきあがっている。
 
この詩の背景には貧困ゆえに、年齢若くして結婚し、出産する者が多かった当時の、東北の農村の実態がある。

瓜はマクワウリであろう。美濃国真桑村に産したのが有名だったことからこの名となる。
皮は緑か、黄色。当時は果物として生食した。
昭和30年前半まで、八百屋さんで普通に見かけたが、最近はまるで見かけなくなった。
たまたま「くらしの植物苑」で出会った。





くらしの植物苑では、ウリの栽培をいろいろ見ることが出来た。

これは何だと思いますか?
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カラスウリではないのです。
なんと、ヘビウリの花だそうです。
実はこちらです。
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ヘビウリ(ウリ科カラスウリ属)Trichosanthes anguina
スネークメロンともいい、果実は細30cm~1mになる。
Commented by saitamanikki2008 at 2011-08-31 10:52
こんにちは。
八百屋さんの店先に並んでいた マクワウリ 
今では 懐かしい言葉・果物になりましたネ。

2枚目の花 てっきり カラスウリの花に見えました。
ヘビウリというのも初めて見聞きしますが、
本当にヘビと ソックリ 似た形してますネ。
ヘビがまるっきり苦手な私は、一層 ヘビのように見えてきました。


 
Commented by nagomi at 2011-08-31 14:02 x
こんにちは!
マクワウリ 懐かしいですね~~♪ 子供の頃に好く食べました!
種の周りが甘く、硬い種を口から吹き出しながら・・・(笑)
陸稲(おかぼ)の間に植えていましたね。 (ちなみに水稲(水田))

ヘビウリの花もきれいですね。実も初めて見ました。
スネークメロン、とならば食べられるのでしょうね。
この姿を見てしまっては・・・ちょっと勇気が要るかもね(笑 )
Commented by pcmimiko0207 at 2011-08-31 17:52
私が子供のころは、畑に行き、好きなマクワウリを採ってきて、それが・・・おやつでした(^.^) なつかしいですね~~

そのヘビウリは、食べれるのですか?
花からは、想像できない代物に育ちますね!
Commented by odamaki719 at 2011-08-31 18:34
こんばんは✿
子どもの頃はこのマクワウリをよく食べました。
凄く甘くて美味しかったのを思い出します。
ヘビウリの花ってカラスウリと少し似ていて美しいですね。
カラスウリの花の撮影に成功されたのかと思いました。
Commented by ケイタロー at 2011-08-31 18:51 x
マクワウリ、なつかしいですね。
美濃?岐阜県ですか。真桑村というところがあったのですか。

この詩は、文語詩の中でもいい作品ですよ。
情景が目に見えるようだし、賢治のやさしいまなざしがにじんでいます。抑制されていますが。
貧困ゆえに、年齢若くして結婚し、出産する者が多かった東北の農村……。
現代でも開発途上の国々はそうですよね。


Commented by nenemu8921 at 2011-08-31 20:29
saitamanikkiさん。
ほんとうになつかしいですね。♪♪
ヘビウリ、わたくしも初めてでした。
「あら、カラスウリの花よ」
「ちがうよ、ヘビウリって書いてあるよ」
「アラ、ほんと。でもカラスウリによく似ているわねえ」
などと、声高に語りながらごらんになっているご婦人のグループもありました。

Commented by nenemu8921 at 2011-08-31 20:42
nagomiさん。
種の周りが甘く、硬い種を口から吹き出しながら~~
宮沢賢治は別の童話で、「瓜をすするときのような声」という比ゆを使っています。(^_-)-☆
みんな同じ表情で、瓜を食べたのですね。きっと。(^.^)(^.^)
栽培していらしたのね。
今は作っているところはないのかしら?
甘いメロンが普及したから?
なんか、メロンより、ヘルシーな感じがしますが。
ヘビウリも機会があれば味見をしたいです。
ぜんぜん、コワクないです。わたくし。(^_-)-☆

Commented by nenemu8921 at 2011-08-31 20:45
pcmimikoさん。
おやつだったのですか。いいな。
おいしかったでしょう。なつかしいですね。
スネークメロンというのですから、食べられるのではないかしら。

Commented by nenemu8921 at 2011-08-31 20:47
odamakiさん。カラスウリ、なかなか撮る機会がないですよ。
せめて疑似体験なあんてね(^_-)-☆
まくわうり、おいしかったですね。
今同じものを食べて、おいしいとかんじるか、どうか、わかりませんが…。
Commented by nenemu8921 at 2011-08-31 20:52
ケイタローさん。
この詩は賢治も自信があったのか、どうか。
生前発表作品だったと思います。同人誌か、なにかに。

つらい時代、つらい状況を自分の責任のように感じてしまう人だったのでしょうか。
Commented by yutorie at 2011-08-31 21:22
こんばんわ。
nenemuさんの解釈があってよくわかります。
詩人はやさしくて冷静ですね。
リズムで読んでしまいます。
子供の頃、伊勢地方では真桑瓜をマッカウリと言ってましたが
赤くないのになぜだろうとずっと思ってました。
Commented by yamakin716 at 2011-08-31 23:49
トップの詩は、私にはさっぱり意味が解りません。

ヘビウリの花もカラスウリに似てますね。
これは昼でも咲くんですか…?
Commented by ILmoon at 2011-09-01 01:03 x
以前にTVニュースか何かでみましたよ。
クネクネ曲がって下がっているのは、まっこと「ヘビ」ですね。
ちょいと検索してみたら、カラスウリの仲間ですよ。やっぱり!

かなり昔、実家で自家消費用に作っていたのですが、
「西瓜」「胡瓜」「苦瓜」「隼人瓜」「冬瓜」・・売りはしなかった瓜たちです。メロンのいう洒落た瓜であれば、「プリンスメロン」を作っていました。
汲み上げた井戸水で冷やして食べていましてね・・懐かしいです。
Commented by nenemu8921 at 2011-09-01 06:05
yutorieさん、おはようございます。
賢治の文語詩は、声に出して読むと、繰り返し読むと、わかってくるとよく言われています。(^_-)-☆
マッカウリですか。(^.^)(^.^)
なんか、すごく甘くておいしそうに聞こえる名前ですね!


Commented by nenemu8921 at 2011-09-01 06:12
yamakinさん。おはようございます。
早寝、早起きしていますよォ

ヘビウリは日中、撮ったものです。
カラスウリに似てますよね(^.^)
Commented by nenemu8921 at 2011-09-01 06:25
ILmoonさん。おはようございます。
まっこと「ヘビ」ですか。面白いね。
ヘビウリは、ウリ科カラスウリ属、マクワウリを初め他の多くのウリはウリ科キュウリ属でした。
ウリ科はいろいろありますね。売りはしなかったウリですか!!
ハヤトウリは最近認識しました。
このあたりでは農家の方が自家消費用に作っていらして、いただいたのがきっかけで、「下ノ畑」で作ってみました。
漬物にすると美味ですね。
ウリはこうしてみると、まさに多彩、進化の野菜?なのですね。(^.^)(^.^)



Commented by 世界遺産。 at 2011-09-05 23:50 x
母が漬けるまくわ瓜が大好きですが、出回る季節は短いんですね。今年はとうとう漬けられなかったようです。高齢ですが野菜にかんする知恵には頭がさがりっぱなし。世界遺産にしたいくらい。
Commented by nenemu8921 at 2011-09-12 08:28
世界遺産さん。ようこそ。
マクワウリを生食でなく、漬物になさるのね。
塩漬けですか。味噌漬けですか。
さぞ、おいしいでしょうね。
世界遺産にしたいほどの母上の野菜博識、是非、記録を!!
あるいは継承を。
よく、見聞きなさってくださいな。
by nenemu8921 | 2011-08-31 10:18 | 植物 | Comments(18)

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