蛙の卵→ 桜

     まだ朝の風は冷たいけれども学校へ上り口の公園の桜は咲いた。
            けれどもぼくは桜の花はあんまり好きでない。
                  朝日にすかされたのを木の下から見ると
                           何だか蛙の卵のやうな気がする。
                それにすぐ古くさい歌やなんか思い出すし、
                       また歌など詠むのろのろしたやうな昔の人を 
                                      考へるからどうもいやだ。
                              そんなことがなかったら
                     僕はもっと好きだったかも知れない。
              誰も桜が立派だなんて云はなかったら、
                   僕はきっと大声でそのきれいさを叫んだかも知れない。
                       僕は却ってたんぽぽの毛の方を好きだ。
                  夕日になんか照らされたらいくら立派だか知れない。(略)
                                             「或る農学生の日誌」


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画像をクリックして大きな画面でご覧ください。ほんとうに蛙の卵のようです。
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満開のソメイヨシノ


タンポポの綿毛もたしかに立派です。
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こちらはヤマザクラです。
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これはオオシマサクラかしら
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そして今年は開花が遅れたカンヒザクラ
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こうして見ると、蛙の卵はソメイヨシノのイメージですね。

所要のついでに立ち寄った千葉市花見川で撮影した。
Commented by namiheiii at 2012-04-17 09:50
なるほど、蛙の卵に見える写真ですね。賢治がこんなに桜を毛嫌いする理由は何かな?
Commented by tsumiki83 at 2012-04-17 10:39
賢治の心を垣間見たような気がします。新発見です!
うんうん、とうなづいている自分に気付きました~
私もタンポポの綿毛の方が断然好き(^_-)-☆
Commented by ILmoon at 2012-04-17 11:00 x
桜花が密集しているのを細目で見ていると、イクラかなって・・
カエルの卵は黒斑点 いずれにせよ面白表現ですね。
桜の花びら はらはら ほろほろ 葉っぱだけになり
八重桜が満開ですが これまた ふーらりひらひら 
モチーフが花だけ限定の二科展出品の作家の写真を見てきました。
ただレンズを通してシャッターを押しているのじゃないみたい。
撮る人の思い そしてその作品を見る人の気持ち
光と影と彩りを介して無言の語り合いなのかなって・・・。
Commented by saitamanikki2008 at 2012-04-17 11:59
こんにちは。
昔 水田に通じる浅瀬の川に
カエルの大きな卵が連なってました。
ブヨブヨした白い塊に小さい黒点がならんで
そう 印象とすると、満開過ぎた桜ような。。。
面白い感覚ですね。
Commented by matsu_chan3 at 2012-04-17 13:59
うわ~ 見事な桜ですね!
タンポポの綿毛ももう見れるの・・!
何もかも新鮮な春を感じます・・ありがとうございます。
Commented by yohachi-nitta at 2012-04-17 15:56
なる程蛙の卵に見えますね、あのブオ~って大きな声で啼くウシガエルの声も子供の時の遥かな記憶のような気がします。

今は昔のように蛙は居ないようですね。
ちょうど繁殖期でキジの鳴き声か あっちこっちで聞かれますが其れも
昔と違って、平地にキジなんか早々 居なかったのにと思います。
Commented at 2012-04-17 19:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by シュウ at 2012-04-17 20:45 x
さくらの花から蛙の卵を連想するなんて・・・!
今までは考えたこともありませんでしたけど、これからは見るたびに思い出しそうです。
桜(特にソメイヨシノ)が好きじゃないという人は、この農学生(=賢治さんですか?)のように密集しすぎるところが苦手なのかもしれませんね。

nenemuさんのブログへ来るようになってからまだ長くはありませんが、いつも季節の草花と賢治作品が素敵に繋がっていてとても楽しいです♪
童話や一部の詩など、文庫本になっている作品しかほとんど読んだことがないので、まだ知らない素敵な作品(今回の農学生の日誌も)に出会えるのが大好きです^^

ところで・・・前回のコメントの返信にあった造幣局の通り抜けですが、人混みに負けない元気があったら今週の金曜日に行くかもしれません。
Commented by sdknz610 at 2012-04-17 20:56
こんばんは。桜・・・今日の突然の雨で山の中の基地で満開だったソメイヨシノがスカスカに・・・(泣)
タンポポの綿毛が素敵ですね♪ 大いに気になる画・・・。
参考にしま~す!
Commented by yutorie at 2012-04-17 21:51
確かにそう見えますね。
タンポポの綿毛、光っていて立派です。
Commented by yamakin716 at 2012-04-17 23:43
なるほどカエルの卵か、そう言われればそのようにも見えますね。
タンポポの綿毛も綺麗ですが、バックがまた素晴らしいです。
あのようなバックを見付けるとは流石です。
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 00:36
namihei先生。
桜を毛嫌いするというより、古典文学における桜のイメージ、
桜ばかりを讃える世の人に反発を感じているという風でしょうね。(^_-)-☆
晩年になると賢治の桜観も変わっていく印象です
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 00:38
tsumikiさん。
情緒的でない、新しい世界を描きたかったのだろうと思います。
科学的?!ですね(^.^)
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 00:43
ILmoonさん。
イクラですか?面白いですね。
写真も詩も見方で思いがけない世界が開けていきますね。
宮沢賢治を読んでいると、意外性があり、不思議な説得力もあるので感心します。


Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 00:45
saitamanikkiさん。
蛙の卵はなかなか行き会えなくなりました。
なつかしいけれど、リアルにイメージするとちょっと気持ちよくないです。
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 00:50
matsu_chanさん。
ソメイヨシノはすっかり葉桜になりました。
タンポポはいまあちこちで見かけます。
せっかちな株が綿毛になっています。(^.^)
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 00:54
yohachiさん。
環境の変化も著しいですが、人の生活も変わって、自然界に目が届かなくなっていると感じます。
キジの声が聞こえる環境はうらやましいです。
賢治作品に家の中までキジが入ってきたという詩もありますよ。
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 00:55
鍵コメさん。
お葉書ありがとうございました。入れ違いでしたね。
どうぞ、今後ともよろしく。
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 01:01
シュウさん。ご丁寧なコメントありがとうございます。
賢治作品は面白いものがたくさんありますが、読まれていないものが多く、残念に思います。
造幣局の桜ですね。人が多いそうで(都会は何処もそうですね)、たいへんそうですね。
ご無理されずに。
行かれたら、写真拝見するのを楽しみにしています。
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 01:05
samさん。今日、降られましたか?
(あら、もう昨日ですね)
タンポポは何度撮っても満足できないです。
マクロレンズ、変えたらまた世界が開けるかな?

Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 01:08
ユトリエさん。
桜とタンポポの綿毛と比較するという発想がすごいですよね。
桜の撮影の時に、タンポポに目を向ける人は居ませんでした…。
Commented by nenemu8921 at 2012-04-18 01:10
yamakinさん。
ありがとうございます。
背景は咲いている黄色いタンポポです。
夕日のタンポポを撮りたいですね(^_-)-☆
by nenemu8921 | 2012-04-17 06:21 | 植物 | Comments(22)

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