ブナの葉
2012年 04月 23日
雨の中の青い藪を見てはよろこんで目をパチパチさせ
青ぞらをどこまでも翔けて行く鷹を見付けては
はねあがって手をたゝいてみんなに知らせました。
けれどもあんまり子供らが虔十をばかにして笑ふものですから
虔十はだんだん笑はないふりをするやうになりました。
風がどうと吹いてぶなの葉がチラチラ光るときなどは
虔十はもううれしくてうれしくてひとりでに笑へて仕方ないのを、
無理やり大きく口をあき、はあはあ息だけついてごまかしながら
いつまでもいつまでもそのぶなの木を見上げて立ってゐるのでした。
(略)
童話「虔十公園林」
芽吹いたばかりの新緑のブナに出会って、虔十を思い出した。
「虔十公園林」の冒頭の文章は何度読んでも惹きつけられる。
ブナの樹木のしたで小さな小さな花を見つけた
ヤマアイである。
これも染料に使うのだろうか?
肌寒い日々ですが、一雨ごとに新芽が伸びる季節になりました。
産毛付いたようなブナの芽 初々しく大変綺麗です。 そして、
まもなくゴールデン・ウイーク 新緑が美しい季節やってきますネ。
最近は鳥ばかり見ていて、周りの自然を見る余裕がなくなってしまったのが、怖いです。