ホタルカズラ
2012年 05月 02日
丘はすっかり緑でほたるかづらの花が子供の青い瞳のやう、
小岩井の野原には牧草や燕麦がきんきん光って居りました。
風はもう南から吹いて居りました。
春の二つのうずのしゅげの花はすっかりふさふさした銀毛の房にかはってゐました。
野原のポプラの錫いろの葉をちらちらひるがへし、ふもとの草が青い黄金のかゞやきをあげますと、
その二つのうずのしゅげの銀毛の房はぷるぷるふるへて、今にも飛び立ちさうでした。(略)
童話「おきなぐさ」
オキナグサはもうじきもっと白髪になります。ホタルカズラは最近見かけることが少なくなった植物ですね。
宮沢賢治はオキナグサをなぜ《うずのしゅげ》とよぶのか、
こんな風に語っています。
以前、ご紹介しました。 こちらをどうぞ。
宮沢賢治が愛したオキナグサは、かつては日本中どこでも自生していた植物ですが、
最近は、環境の変化や、山野草として取引されるため盗掘されたりして、減少し、
絶滅危惧Ⅱ種に指定されています。
私が寄付したもので、庭師の方がていねいに育て、今年はいい花を咲かせ、いまは綿毛になろうとしています。
(同様に寄付した水元公園の野草園では、残念なことに、オキナグサの育成はうまくいきませんでした。
30余株のうち、根付いたのは3株だけ)
しかし、こんな風に厳重に保護されなければならないというのは、ちょっと情けない!
市川市万葉植物園はその名の通り、万葉集に登場する草木を集めた小さな庭園ですが、
拙宅からスムーズに行けば、車で20分ほどなのですが、途中、中山競馬場があって、
いつも車が渋滞するので、よし行くぞと決心して出かけないと、辿りつかない場所でもあります。
こじんまりとした園内には、古代から人々を楽しませた植物が季節ごとに豊かな表情で息づいています。
ホタルカズラ、小さな花ですか。
信州から見れば季節を先取りした草木がつぎつぎ
登場してやがてこれらが・・・と思うととても楽しいです。
いずれ、山で探しましょう!
オキナグサ、このまわりに黒いネットがありました。
情けない時代、こうしないと守れませんね。
チゴユリもジュウニヒトエも・・・・みんなnenemuさまが写されると一層美人さんです。
先日あってきたお友達に再会した気分です。
こんなきれいな青い花が群生してたら、遠くからでも目立つことでしょうね^^
オキナグサは貴重な花なのですね! 絶滅危惧Ⅱ種とは(*_*;
自然界のルールを簡単に破った人間が、今度は手厚く保護して守る。。。
人間のエゴが原因なのは悲しいことですね(-"-)
そうです。小さな花です。
あまり名前のイメージと合わないような気もしますが。
言葉の響きも賢治は気に入っていたのでしょうね。
ほかの作品でもさりげなく登場させています。
信州の春はゆっくり、これからが本番ですね。
カラマツの新芽情報をお待ちしています。(^_-)-☆
ネットは綿毛の保護のため? 撮影しにくて…。トホホです。
昨年の綿毛も丁寧に採取して実生から発芽させる試みもされています。
次回立ち寄る機会があれば、是非お声をおかけくださいね。
車で、大町自然公園や水元公園などもご案内出来ると思います。(^^♪
オキナグサは河原に自生することが多いようです。
カワラゲバンバンという地方名もあります。
ありがとうございます。
原稿に追われていますが、行ってみようかと思います。
天候次第ですね(^_-)-☆
ホタルカズラは万葉の時代から愛されていたようですね。
おきなぐさはかつては日本中どこでも見られた花のようです。
でも、私のカメラ力では、宮沢賢治が詩や童話に書いたように
十分な魅力をお伝えできないのが、まことに残念であります(~_~;)
ホタルカズラは私の好きな色彩の花です。
可憐ですね。
オキナグサの花あとがこのような姿になるとは知りませんでした。
カタクリに実が生るのも初めてしりました。
色々と珍しい植物を見せて頂きました。