ミズギボウシ
2012年 09月 10日
水ぎぼうしはむらさきの、 花穂ひとしくつらねけり。
いくさの噂さしげければ、 蘆刈びともいまさらに、
暗き岩頸 風の雲、 天のけはひをうかゞひぬ
文語詩「上流」
秋立つけふ は立秋のこと。
くちなは はへびのこと。たしかに朽ちた縄に似ていますね。
蘆刈 蘆(葦)は、アシともヨシとも言うが、イネ科ヨシ属の多年草で、水辺にまっすぐに伸びる茎は木化し、竹ほどではないにせよ材として活用できる。古くから様々な形で利用され、親しまれた。日本では稲刈りの後に芦刈が行われ、各地の風物詩となっていた。軽くて丈夫な棒としてさまざまに用いられ、特に葦の茎で作ったすだれは葦簀(よしず)と呼ばれる。また、屋根材としても最適で茅葺民家の葺き替えに現在でも使われている。
「文語詩五十篇評釈」(信時哲郎)では、次のように大意をまとめている。
立秋の日、蛇が沼地のはるか遠くから泳いできて、
ミズギボウシは紫色の、はなのついた花穂をまっすぐに立てている。
開戦の噂がかまびすしいので、蘆を刈る人もいまさらながら、
暗く見える岩頸の上を風に流される雲の様子から、天の具合を思案している。
ミズギボウシは愛知県以西の本州、四国、九州に自生するとあることから、標準和名のミズギボウシではなく、水辺のギボウシのイメージでの表記かなと思っていたが、よく似たコバギボウシのことをさしているのだろうという説もある。
コバギボウシはこちらです。
今年7月に「つくば実験植物園」で取材したものです。
花はいずれも似ているが独特で綺麗です!
さすが 詳しいですね(^_-)-☆
7月撮影で納得。
ヘクソカズラもこんな風に名付けられたらよかったのに。
*nenemuさんの名フレーズを、
パクってしまったかもしれません。( 『光の扇』 )
今更気付いて…ごめんなさい。
直して、単語だけ使わせて頂きますね。
少しも知らないなんて、本当に恥ずかしいことです。
でも、
高峰高原で腹ばいになって、マクロで撮影をしていたら、トレッキングシュ-ズにリュックを背負ったオバサンが二名後ろに立っていて、
振り向いたら なんという花ですか?って聞かれました。
「私が花の名前を知って居ると思ったのですか?」って尋ねたら、
「そういう研究をしている人かと思いました」だって・・ずるいよね。
とてもきれいですよね。観葉植物にして部屋に飾りたいほどです。
どうぞ、どうぞ、自由に展開してくださいね。
私などよりずっとすてきです。
ギボウシはつぼみが擬宝珠に似ていることからのネーミングだそうです。
擬宝珠は、伝統的な建築物の装飾で橋や神社、寺院の階段、廻縁の高欄(手すり、欄干)の柱の上に設けられている飾りのこと。ネギの花の事を指すこともあるようです。
ふふ。きっとその道のプロに見えたのでしょうね。
プロですよね。
「撮るしん」も拝見しましたよ。スゴイなあ。
植物の名前を知っているからといっても、いい写真が撮れるわけでもありませんしね(^_-)-☆