紫雲英→れんげそう
2013年 05月 09日
そらでは春の爆鳴銀が
甘ったるいアルカリイオンを放散し
鷺やいろいろな鳥の紐が
ぎゅっぎゅっ乱れて通ってゆく
ぼんやりけぶる紫雲英の花簇と
茂らうとして
まづ赭く灼けた芽をだす桂の木
詩〔あちこちあをじろく接骨木が咲いて〕
紫雲英(しうんえい)は、れんげそうの漢名。
別の作品ではこの字に、ハナコ(花巻地方の方言)というルビをふっている。
花簇は、かそうと読み、簇はむらがること、群がり集ること。
れんげそうの群落のことですね。
まづ赭く灼けた芽をだす桂の木は、カツラの花のこと。雌雄異株で、3月末~4月小さな目立たない花をつける。遠くから見ると樹木全体が赤くぼっーと見える。
この桂の花は、花期が短く、タイミングもその年によって異なるので、毎年撮影のタイミングを逃してしまう。
春の爆鳴銀を、「新宮沢賢治語彙辞典」では、賢治の造語で春雷のこととしている。
タイトルの接骨木(ニワトコ)は、以前紹介した→こちらをどうぞ。
この作品は春の情景を歌ったものである。
れんげそうは、田に咲かせ、花後、田に鍬きこんで、緑肥、窒素肥料にしていた。
最近では見かけなくなった。
茂原の帰途、成東植物群落周辺の田で思いがけず出会った光景である。
カツラの樹とれんげそうが近くに生えているというのが、東北ならではの風景なんですかねー。
大阪ではお目にかかれない光景です。
やっぱりれんげそうを見ることができないと寂しいですね。
村の(里山の)、春景色なのでしょうね。
都会では、カツラの木は公園などに多いですね。
レンゲも公園で一箇所に植栽されているのを見かけます。(^_-)-☆
田の風景としてのレンゲ畑は稀になりましたね。
レンゲの蜂蜜はおいしそうですね。
ほっとする風景だったので、つい車を止めて撮影しました。
実物よりすてき?!
それが写真なのでしょうが、なかなか実現できません。
でも、)ありがとう。励みになります。(^_-)-☆
こんにちは
れんげそうがこんな漢字で出るなんて~~
すごいですね
はなこ、はなっこ、と発音します。
南部はなんでも「っこ」をつけます
昔は田植えが6月なのでレンゲを咲かせて肥料にして
田植えをしたそうです
今は、5月の初めにしますから、れんげ草の咲く前に田植えをしてしまうので、咲かせる間がありません
関東はまだ、田植えが遅いから時々見ますよね
湿地を嫌うので、乾燥した田んぼじゃないとねー
八重桜が咲き始めました♫
八重の桜が今頃とは……。
れんげは、はなっこですか。賢治はハナコと表記しています。
ここではしうんえいと読ませるつもりだったようです。
詩的言語、詩的表現は時として過剰であり、時として実態とは乖離している場合もありますね(^_-)-☆