白百合 → ヤマユリ

 けれども窓の外では、いっぱいに咲いた白百合が、十本ばかり息もつけない嵐の中に、
その稲妻の八分一秒を、まるでかがやいてじっと立っていたのです。
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(おれの恋は、いまあの百合の花なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕けるなよ。)
                                        短篇「ガドルフの百合」

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ヤマユリ(ユリ科ユリ属)Lilium auratum 山百合

旅人のガドルフは、ある夕方激しい雷雨にあう。雨宿りに入った洋館には誰もいない。室内を探るガドルフは、窓の外に雷雨に打たれ稲妻にひかる数本の白百合を発見し、自分の恋を投影する。二人の男の闘う夢から覚め、勝ち誇った百合を見て、ガドルフは星明かりのなか次の町を目指し旅立つ。
なんとも、概念的な作品です。

この白百合は、カサブランカでもなく、鉄砲百合でもなく、ヤマユリのことである。
賢治の時代、東北では百合と言えば、山百合の代名詞だった。

佐倉市の川村記念美術館で雑木林に咲くヤマユリに出会った。
真夏のこの時期、この花の美しさ、芳香に出会うと、子どもの頃の夏休みの情景が蘇ってくる。
Commented by borancha at 2013-07-20 12:43
川村記念美術館の山百合、そろそろ行こうかな、と思っていた矢先。
もう満開なんですね。早く行かなくては終わってしまいそう。
綺麗に撮りますねっ。
Commented by saitamanikki2008 at 2013-07-20 17:20
こんにちは。
この季節 ユリがきれいですよネ。
撮り方が上手なので、ユリの香りまで届けてくれそうな。。。
ところで、そちらは今年 蝉は鳴いてますか。
今年は、まだ 一度も蝉の鳴き声 聞いてません
Commented by マングース at 2013-07-20 18:09 x
こんにちは。
関西ではヤマユリを自生で見ることはありません。
山の中で見るのはササユリです。
ヤマユリはとっても豪華な感じがします!
嵐の中で稲光の中に見えたヤマユリはガドルフに
強烈な印象を与えたんでしょうね。
Commented by h6928 at 2013-07-20 19:56
ヤマユリって日陰が好きですよね。
そして、茎があまり太くないので、たくさん咲くと大変そう(>_<)
1枚目のも6輪も咲いて、
支柱を立ててあげたくなりますね(笑い)
とても綺麗に撮れているから
すがすがしさが伝わってきます。
歩く姿はユリの花、ってこういう感じなのでしょうか?
Commented by nonohana28 at 2013-07-20 20:28
こんばんは~♪
ヤマユリ美しいですね。
一本の茎に6輪も咲いているのですね!
光とそして玉ボケも入って
そして緑の背景
爽やかに撮られて素敵です。
Commented by あだっちゃん at 2013-07-20 20:59 x
山百合は良いですね。
百合の花は好きですが、山百合が一番好きです。
Commented by matsu_chan3 at 2013-07-21 05:39 x
おはようございます
ヤマユリは初めて拝見しました。
そちらでは自生しているのだろうか・・♪♪
Commented by tsukey at 2013-07-21 06:44 x
おはようございます
この素敵な写真に刺激を受けて、居ても立ってもいられず
私も撮りに行きました。やぶ蚊に血を吸われながら・・・・
でも、子供の頃に見ていた山百合と種類が違うのですね・・・
素朴なユリでした。
Commented by Sippo5655 at 2013-07-21 22:12
山の中に咲くこの姿には、思わず目を奪われてしまいます。
なんという存在感だろう・・・!
そんな逸話があったのですね。
ロマンだなあ・・・
いろんなユリがあるけれど
山で出会うこのヤマユリに、ことのほか惹かれます。
Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 22:29
boranchaさん。
今がちょうど見頃です。
林の中にはかなりの株がありましたが、みな首を垂れて、重そうでした。
房総風土記の丘のヤマユリが今年はいいそうですよ(^_-)-☆
Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 22:53
saitamanikkiさん。
ほんとうにとてもよい香りがしましたよ。
そういえば、セミの鳴き声はあまり聞きませんねぇ。
これからでしょうか。
なにか、異変があるのでしょうか。
Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 22:58
マングースさん。
そうですか。ところ変われば~~ですね。
こちらではササユリを見ることはありません。
山里でもヤマユリはごく普通に咲いています。
昔に比べれば、少なくなったねとよく聴きますが。。。

「ガドルフの百合」は、若き頃の短歌の連作を元に書かれた短篇ですが、わたくしには苦手な作品です。

Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 23:12
h6928さん。
ほんとうに支柱を立ててあげたくなりましたよ。
みな重くて倒れかかっていました。
花はたくさんついていてよい香りが漂っています。
林全体の写真をとりたかったけれど、絵にならないのですよ。
株は数多かったのですが。(_ _。)

Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 23:19
nonohanaさん。
ヤマユリは古い株になると、20も30も花がつく場合もあります。
これくらいがいいですね(^_-)-☆
この花は関西では少ないのではないでしょうか?


Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 23:20
あだっちゃん。
私もヤマユリがお気に入りです (^.^)(^.^)
Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 23:22
matsu_chanさん。えっ、初めて!?
北海道には咲かないのでしょうか。
こちらでは里にも山にも高速道路沿いにも自生しています。
見慣れた夏の景色でしたが、だんだん少なくなりつつあります。
Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 23:26
tsukeyさん。
どうも、光栄です。拝見しましたよ。
お宅の周辺は何でもあるのですね。いい環境ですね。
子どもの頃と違うヤマユリ!! 私には同じなつかしさで迫ってきました!
Commented by nenemu8921 at 2013-07-21 23:31
sippoさん。
やっぱり夏休みの花ですよね。
夏休みに山や温泉に行くと、必ず出会って、子ども心にも嬉しかったのを思い出します。
いろんな百合があるけれど、花屋さんではヤマユリは購入できないですね(^_-)-☆

Commented by tamayam2 at 2013-07-24 08:00
私も脳裏にもユリ、と言えば、このユリが思い出されます。
奈良に住んでいたころ、家の裏山にいっぱい自生していました。
先日も高速道路沿いに咲いているのが見え、うれしくなりました。
Commented by nenemu8921 at 2013-07-25 00:34
tamayamさん。
奈良でもヤマユリですか? 嬉しいなあ。
西国の方は、ユリといえばササユリなどをイメージすると言います。
ヤマユリはどうも毒々しい!といわれたことがあります。
所変われば~だなあと感慨を覚えました。
賢治の白百合はヤマユリだということは明らかですが。

by nenemu8921 | 2013-07-20 03:37 | 植物 | Comments(20)

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