野焼き
2014年 01月 27日
マスコミにも、一般にも非公開でした。
最近は焚き火でさえ、なかなか出来ません。
この日も守る会の皆さんと地元の方々、周到な準備をされ、消防車が待機しての物々しい態勢でした。
火が点けられると、あっという間に燃え広がりました。
宮沢賢治の詩にも、山火事や山焼きを描いたものがあります。
血紅の火が
ぼんやり尾根をすべったり
またまっ黒ないたゞきで
奇怪な王冠のかたちをつくり
焔の舌を吐いたりすれば
瑪瑙の針はしげく流れ
陰気な柳の髪もみだれる(略)
詩「四六 山火」
腐食した植物が腐葉土となって土地を肥やすことを防ぐため、ここでは野焼きを行います。
食虫植物の多くは、痩せた湿地を好むからです。
広い草原は、いっとき黒い煙が立ち込め、夜のようになりました。
その後、白い煙で、霧にかすんだようになりました。
咽喉を痛めないように完全防備です。
マテバシイの小枝は、火消し用です。
焼野原って、このことですね。春になったら、勢いよく草花が芽生えることでしょう。
こちらは数日前に撮影した(焼く前の)群落です。
よい体験をさせていただきましたが、被写体としては難しいですね。
関西でも先週の土曜日、奈良の若草山で山焼きが行われました。
放っておけば樹林になるのでしょうけど、草地として維持する
には山焼きは不可欠なんでしょうね。
焼かれた植物が灰となり、そこから溶けだした成分がまた
根から吸収される。。。自然界における物質循環が見事に
行われているのですね!
野焼きは日光を好む背丈の低い草花が芽を出せるようにするのだと思っていましたが、腐葉土になるのを防ぐためにというのは初耳で勉強になります。
画像越しですが燃える火の赤さと迫力に驚きました!
現代って火を目にする機会があまりに少ないなぁと改めて感じてしまいました。火は恐いもの、というだけでなく、力強くて躍動感があって・・・こういうものを実体験できる機会がもっとたくさん身近にあると素敵ですね^^
珍しい写真をありがとうございました
もちろん、覚えていますよ。
守る会の人たちも火を見ると興奮するとおっしゃっていました。
又、火事のとき、煙で亡くなる方がいるのも、よくわかる気がします。
開けたこのようなところでも、煙が立ち込め、すごかったです。