かてもの ウコギ 

1、米沢で一番印象に残った植物はウコギです。ご存知ですか?
ヒメウコギ(ウコギ科ウコギ属)Eleutherococcus sieboldianus 姫五加木
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2、米沢藩主・上杉鷹山(うえすぎようざん)は、救荒植物(飢饉の際に食事の足しになる植物)について、「かてもの」という食の手引書を編纂し、藩内に配付したそうです。
50科144種の植物のリストアップです。そして「ウコギ」は、生垣に使うように推奨されていました。
ご案内いただいた石垣町を歩くと、どこの家にも石垣の上にみごとなウコギの生垣がありました。かてものの代表的植物の一つがウコギだったわけです。

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前夜にいただいたウコギ飯のおにぎりは、ほのかな苦みとさわやかさがあって美味しかったです。
ウコギは春から初夏にかけての新芽が美味しく、和えものやおひたし、天ぷらなど、様々な料理法もおすすめだとか。味見したいものですね。

3、ご案内いただいた伝国の杜には薬草園やかてもの園があり、珍しい植物をいろいろ見ることができました。
これはトウゴボウと表示がありました。初めて出会いました、花も見て感激でした。
トウゴボウとはヤマゴボウの別名だと思われます。
以前私は賢治のヤマゴボウは、ヨウシュヤマゴボウであるという指摘をしました。
その時の記事はこちらです
こうしてほんもののヤマゴボウ、いやここではトウゴボウに出会ってみると、その実や葉が紅葉するのかどうか大いに気になりました。

トウゴボウ(ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)Phytolacca esculenta ヤマゴボウの別名
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4、こちらはシオデの花。宇都宮貞子さんの著書で山のアスパラガスと覚えていました。
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5、こうしてみると、なるほどサルトリイバラの仲間だとよくわかりますね。
別名をヒデコというそうですよ。(^_-)-☆

シオデ(サルトリイバラ科シオデ属)Smilax
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6、そしてはじめて出会ったクマヤナギ。
「直江石堤(なおえせきてい)」にはたくさんの野生のクマヤナギがもう、実をつけていました。
でもヤナギ科ではないのでした。。。。(-_-;)
クマヤナギ(クロウメモドキ科クマヤナギ属)Berchemia racemosa 熊柳
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「かてもの」という書はその後の大飢饉に大いに役立ち、米沢地方のみならず、他県にまで広く食糧事情を救うために役立ったとか。この教えの多くは郷土料理として今に伝えられ、米沢地方では生活に脈々と息づいているそうです。すてきなことですね。

宮沢賢治の作品にも飢饉に胸を痛めた詩や童話がありますが、こうした上杉鷹山の史実を聞くと、
賢治はやはり詩人だったなあと思います。








たくさん出会った植物をとても紹介しきれないので、ここまでにします。

植物のある処、小さな生物も健在です。

7、今年大量発生して、Hさんのお宅のブナの葉を食べつくしたのはこの子!
マイマイガです。
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8、このシジミチョウは?
ヒメシジミです。Sippoさんにご教示いただきました。ありがとう。
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9、
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10、
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11、
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12、
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13、
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虫さんたちはなかなか同定できません。とりあえず、ご紹介まで。

東北の旅はこれで終わりにします。ご紹介したいものはまだまだたくさんありますが、またの機会に。

Hさん、米澤の皆さん、南陽市の友よ。ありがとうございました。
Commented by ha128256ak at 2015-07-15 18:22
ウコギという植物は知りませんでした。
食用になるんですね。
上杉鷹山公は博学だったんだ。
Commented by Sippo5655 at 2015-07-15 21:30
ウコギ・・・
名前すら知りませんでした。
こんな垣根があったら、、

我が家の塀を埋め尽くしているのは
ヤブカラシです^^;

あ、蝶々さんはきっとヒメシジミですね!
Commented by moraisan at 2015-07-15 21:39
こんばんは。
ウコギはやはりやはりご飯がおいしいと思います。
ただヒメウコギは分かりませんが、この辺で普通に食べるウコギ科のウコギやコシアブラなどは、食べ過ぎるとお腹がゆるくなる恨みがあります^^;

ヤマゴボウの件、紅葉を確認していないのは以前書いた通りですが、ヨウシュヤマゴボウはリンク先の記事の引用詩編通りの、怪しげな紫色に紅葉します。
葉脈のあたりだけ緑色に残るのが毒々しくて、私の目には美しいとは映りませんが。
Commented by kana at 2015-07-15 21:49 x
ウコギは、家の生垣としても使われるほど、身近な植物なのですね。
食用だけではなく、実用的!
様々な料理法があるくらい、ウコギはあまりクセのないお味なのでしょうね。
Commented by nenemu8921 at 2015-07-15 22:40
あだっちゃん、こんばんわ。
ウコギ、私も初めての見聞でした。
タラノキなどと同じ仲間のようですが。
上杉鷹山はこの地の多くの人に尊愛されているなあと感じました。


Commented by nenemu8921 at 2015-07-15 22:57
sippoさん。
ヤブガラシは蝶たちのファミレスですね。(^_-)-☆
チョウたちは喜んでいるでしょう。

あっ、ヒメシジミですか!!やっぱり。
ありがとうございます。助かります。
確認する暇がなくて。

Commented by nenemu8921 at 2015-07-15 23:14
moraisanさん。ありがとうございます。
このあたりのウコギは多くがヒメウコギであるという解説がありました。素材としてのウコギの新芽を見たかったです。
ヤマゴボウの件はお忙しい方にお手間をとらせました。
感謝をお伝えしようと思いつつ、活字にしたものをお送りしようかどうしようか、迷っておりました。
(ブログの記事は簡略化したものになっています。)
たまたま、今回出先で思いがけず、ヤマゴボウの花を見ることができて、感激でした。
この地でも、管理された薬草園でしか、確認出来ませんでした。
やはり、賢治のヤマゴボウはヨウシュヤマゴボウと解釈して妥当かと思いますが如何でしょう。



Commented by nenemu8921 at 2015-07-15 23:16
kanaさん。ウコギはほのかな苦みがあってさわやかでした。
でも、タラノメやコシアブラの同じ仲間と聞いて、
てんぷらも味見したかったなあというのが本音であります。
(^_-)-☆
山菜お好きですか?
Commented by moraisan at 2015-07-15 23:26
賢治のヤマゴボウ、私も記事を拝見してヨウシュヤマゴボウだと思いました。
ink berryの名もあるその実も含め、彼が気に留めそうな気がします。
それにしても過激な語調のその詩には驚きましたが^^
Commented by nenemu8921 at 2015-07-15 23:54
moraisanさん。
まあ、嬉しい。
moraisanさんの賛同を得られれば、書いたものにも自信を持つことができます。
ありがとうございます。
Commented at 2015-07-16 07:59
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by マングース at 2015-07-16 08:11 x
おはようございます。
「かてもの」、勉強になりました!
ヤマゴボウもかてものですかね?
よくヤマゴボウの漬け物として出回っている
ものはモリアザミの根っこだそうですけど、、、
ヨウシュヤマゴボウは毒草ですから間違っても
漬け物にしないよう気を付けないと^^;
Commented by h6928 at 2015-07-16 11:33
上杉鷹山公の藩財政立て直し政策は有名ですけど、
「かてもの」というカテゴリーは知りませんでした。
ウコギって、確かに独特な香りがあって、好印象ですけど、
両親が食べる文化を持っていなかったので、
未だ口にしたことがありませんでした。
来年の春にでも試食してみたいです。
その割には、ヨウシュヤマゴボウの実を味見したことがあります。
キジバトが喜んで食べていたので、試してみました。
不味いです。とんでもなく不味かったです。
味を見て吐き出すくらいなら、
毒成分もヒトのオトナオスには影響しない・・・って
予備知識はありましたけどね。大丈夫でした。
Commented by nenemu8921 at 2015-07-16 17:17
鍵コメさん。いろいろお気遣いいただきありがとう。
虫の名前? 失礼しましたか?
どうも昆虫には弱くてコマリマス(>_<)
でも新しいものに出会うと嬉しいですね。
体力不足で、あれこれ原稿に追われ、あちこちに不義理を重ねています(冷や汗)
どうにか、がんばって続けたいと思います。ありがとう。



Commented by nenemu8921 at 2015-07-16 17:21
マングースさん。
ヤマゴボウは、薬草として登録されていたようです。
「かてもの」に。
「その時の記事はこちらです。」をクリックしていただくと、
モリアザミのことにもヨウシュヤマゴボウのことも触れています。
お時間があったら読んでね(^_-)-☆
Commented by nenemu8921 at 2015-07-16 17:26
h6928さん。
まあ、土地によって食文化は多彩ですね。
ウコギはこちらではあまり見かけませんが、群馬にはありますか?
ヨウシュヤマゴボウを味見したの?
それはいけません!!!
キジバトとは違うのですから!!
色水ごっこをしてもいいですけど。(^_-)-☆


by nenemu8921 | 2015-07-15 01:26 | 植物 | Comments(16)

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