やまなし
2015年 09月 01日
明るい雨のみたされない唇が
きれいにそらに溶けてゆく
日本の九月の気圏です
(略)
一本さびしく赤く燃える栗の木から
七つ森の第四伯林青(べるりんせい)スロープは
やまなしの匂いの雲に起伏し
すこし日射しのくらむひまに
そらのバリカンがそれを刈る
(略)
詩「第四梯形」
先週、船橋市のアンデルセン公園で偶然見つけた光景です。。
小さな女の子が大切そうに拾っていた、小さな手に小さな実。
私も、3個拾って帰り、デスクの上に飾り、しばらく甘い匂いを楽しませてもらった。
ヤマナシにもいろいろあります。
ニホンヤマナシといっても、各地に自然交配を繰り返したさまざまな品種が自生していて、それらを総称してニホンヤマナシと呼んでいるようです。また、この系統以外にも、東北などに自生する野生種とされる「イワテヤマナシ(ミチノクナシ)」と呼ばれる品種や「アオナシ」という品種などがあります。
賢治作品に登場するヤマナシは、イワテヤマナシでしょうね。
以前、紹介した七つ森の画像はこちらです。
又、やまなしの花はこちらをどうぞ。
やまなしはこの作品に描かれているように9月に熟し、よい匂いを漂わせます。
有名な童話「やまなし」では、熟した実が川に落ちて、かにの親子を驚かせますが、
その第二章のタイトルが十二月となっているのは不思議に思います。
生家の畑の脇にいつの間にか見知らぬ木が生えてきて、
何年か後に小さなナシが実りました。
そう、ちょうどこのお写真のような。
秋になって、良い香りに惹かれてかじってみたら、
ほとんど砂のようなガリガリの部分しかなかったのでがっかりしました。
どこからか鳥の糞に紛れて運ばれてきたのでしょうか?
あの木は、今、どうなったことやら・・・。
小さくても、甘い匂いを放つのですね(*^_^*)
これは交配されたヤマナシでしょうね。
宮沢賢治記念館の入り口に植栽されているのもこれだと思います。
数年前、種山ヶ原で出会ったヤマナシは自生しているものだったようで、
もっとずっーと小さな実でした。
離農した廃屋の庭にヤマナシに似たような
小さい梨が生ります 。
本州から移植したのでしょうね。
そう言えばこちらのハマナスをハマナシと紹介
しているTVコマーシャルを思いだしました。
シがスになまってその名が広まったのだろうか・・
調べてみたいです(^ー^)ノ