すもも
2016年 04月 15日
南の松の林から
なにかかすかな黄いろのけむり
(略)
(どこかですももを灼いてるわ)
(あすこの松の林のなかで
木炭かなんかを焼いてるよ)
(木炭窯ぢゃない瓦窯だよ)
(瓦窯くとこ見てもいゝ?)
(いゝだらう)
林のなかは淡いけむりと光の棒
窯の奥には火がまっしろで
屋根では一羽
ひよがしきりに叫んでいます。
「一五八 〔北上川は熒気をながしィ〕」
詩〔北上川は熒気をながしィ〕は、何度も手入れを重ねた作品だが、最初は「夏幻想」というタイトルだった。熒気は、けいきと読み、熒は蛍の旧字。蛍気という言葉は賢治の造語だろう。「宮沢賢治語彙辞典」では、顥気(こうき)と同様の意味としている。顥は白く光る意、転じて天空の広々として明るいさまとしている。
すももは下書稿ではあんずだった。
北上川岸辺で、兄といもうとの会話と 随所に短い情景描写を挟んで構成されている。
杏もすももも焼いて食したりするわけではない。
ここでは松の林のなかで、木炭か、瓦かなにかを窯焼きしているのである。
その燃料に杏か、すももか、剪定した際の雑木を使っているのであろう。
杏もすもももバラ科の果樹だが、1月から2月にかけて芽吹く前に剪定することが多いという。
剪定した枝は保存して燃料にも使う。燃やすと、かすかに甘い酸っぱい匂いがするというのは、信州の杏栽培に携わる人から聞いた話だ。
窯から立ち上る煙が幻想的な情景を展開させているのであろう。ひよはヒヨドリのこと。
他の作品ではすももばたけやすももばやしという言葉も登場する。すももの垣根もあった。
戦前の東北では、大規模な果樹栽培として、すももは定着しなかったという。
民家の庭や畑にも植えられていたのだろう。
最近ではすもももソルダムとか、ネクタリンとか品種改良されたものが多い。
今年は、たまたま出先で、度々すももの花に出会った。
スモモもモモの一種ですね!
道南地方が桃の北限だったかなぁ~♪
先日梅林に行ったが固い蕾状態でした。
今は比較的近くが産地なので、親しみやすい花です。
清楚な姿が好きなのですが、咲いている期間はすごく短いですね。
子供のころは、家の周りでいくつかの品種の木がそれぞれの実を付けていて、
でも、小さくてすっぱくて、ちょっと苦手でした。
今のは、「太陽」とか「貴陽」とかが里見あたりで作られ、人気のようです。
いつでも撮れる、とのんびりしていたら、花は終わっていました(>_<)
枝を燃やすと、かすかに甘い酸っぱい匂いがするのですね、かいでみたいです。
北海道でも桃ができるのね。
そういえば、山形産の桜んぼヶ終わった時期に北海道産のさくらんぼが出回りますね。
堅いつぼみ、でも梅も桜もすもももいっぺんに花開くのでしょうね。
楽しみですね。
杏は毎年花の時期を逃がしてしまいます。(>_<)
杏の花を今年は撮りたかったのですが…。
樹木の花や果樹の花は、都会では、どこでも見られるというものではないので、
いつも気にかけていますが、毎年違うので戸惑います。
短い期間ですよね。
ウメもスモモもサクラもアンズも、みなバラ科なのでよく似ていると思います。(^_-)
梅の雑木も燃料にするそうです。
最近では染色にも使うようです。芽吹く前に剪定すると、エキスが凝縮されているのかな。
やはり気になるものを思い残しのないように撮りたいですね。
私はことしの桜は薄曇りばかりでした。
カメラやレンズがたいへんそうですね。ご不自由でしょう。
繊細にチェックされているのですね。私も気をつけないと…。
キャノンは修理センターが幕張にあるので持ち込みが楽で、便利で助かっています。
梅も桜もそれぞれ幹の木肌が違いますよね。
実物を見ると、「あ、すももだ!」と思いますが、
写真だと部分的で見分けにくいでしょうか。
梅には緑萼梅という品種もありますよ。
でも、やっぱり梅だと思いました。(^_^;)