ヤドリギ

(略)
次の丘には栗の木があちこちやどり木のまりをつけて立ってゐました。
そのまりはとんぼのはねのやうな小さい黄色の葉から出来てゐました。
その葉はみんな遠くの青いそらに飛んで行きたさうでした。
研師(とぎし)は堅く胸を押さへながら次の窪地に来ました。
                   童話〔若い研師〕

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ヤドリギは雌雄異株。こちらがヤドリギの雄花。高い梢の上にトンボの羽のような葉がしげっていて、小さい花なので、撮りにくかった。
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引用した文章は、童話〔若い研師〕の第1章部分の冒頭だが、この作品はのちに推敲され〔若い木霊〕となり、さらに手を入れられて「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたやうだった」として成立した。
この文章は改稿の際に削除されてしまう部分である。

法事があったついでに立ち寄った群馬の伊勢崎市の大室公園ですが、期待したレンジャクには会えず、残念だった。
ここでは、栗の木ではなく、桜やケヤキなどの大木にヤドリギがびっしりついている。
毎年、レンジャクは2月末から3月には姿を見せ、多い年にはかなりの群れにもなり、バーダーでにぎわう。この日もカメラを抱えて所在ない表情の方も数人見かけた。
今年はなぜ遅いのかなと思ってヤドリギをよくよく見れば、未だ花のままの株も多かった。
賢治の描くヤドリギはいつも黄色い実であるが、赤い実のヤドリギもある。




Commented by matsu_chan3 at 2017-03-09 06:10
おはようございます
ヤドリギはなんとも不思議な植物ですね!
今は枯れ木に丸い形のヤドリギがいくつもつきよく目につきます。
初冬のころ黄色や赤い実を食べに小鳥が集まりました。
今は実はなくぼんぼりのような姿で春を待っています。
Commented by gigen_t at 2017-03-09 08:48
 ヤドリギ 数年前までは家の近くでも見ましたが 今は無くなりました。 さて、レンジャクを ネットで調べたら これの実を食べるとか それで皆様 レンジャク目当てに 集うのですね、 レンジャク 綺麗な鳥ですねー、当方長レンズ持っているので 挑戦してみたいものですが 残念乍家辺りには居ません、
Commented at 2017-03-09 08:57
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ha128256ak at 2017-03-09 17:08
ヤドリギの実が随分沢山ありますね。
レンジャクは来ずですか。
山中湖にはレンジャク来たようですね。
我が家の近くの公園のヤドリギの実は、みなワカケホンセイインコが来て、食べてしまったそうです。
Commented by 自転車親父 at 2017-03-09 19:16 x
こんばんは。
ヤドリギですか。
何度か見たことはあります。
不思議に思うのはどうやってあそこに登るのか?
いつも不思議に思ってます。
Commented by Sippo5655 at 2017-03-09 21:48
不思議な世界・・・
いわゆる、寄生でしょうか。
でも、考えてみれば
みんな、何かに寄生して生きているとも言えますよね。
一人では生きられないから
そう思うと
寄生という言葉自体をなんとか他の表現に
変えたくなってしまいます。
Commented by saitamanikki2008 at 2017-03-10 16:21
こんにちは。
今までnenemuさんのブログで何回かヤドリギを拝見してますが、
今回は、伊勢崎とお聞きして、親しみある場所なので
今回 ヤドリギの写真を良く見ました。
ヤドリギは、山の林にあると思ってましたが、
平地でも見られるのですか。
それも赤い実と白い実で。。。
勉強になりました。


Commented by photo-etudes-eiji at 2017-03-10 22:37
 賢治はレンジャクを見たのでしょうかね~。
冬枯れの木立、農道を歩く賢治がふと見上げる・・・光景が目に浮かびます。
それにしても・・・レンジャク来ませんね~。
Commented by kana at 2017-03-10 22:43 x
他の樹木に宿る木である一方、雌雄異株なのですね。
生活環が気になります。興味深い植物ですね。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 10:48
matsu_chanさん。
ヤドリギは被写体としても面白いけれど、
ここのヤドリギは、スケールも数も大きくて圧倒されます。
ここの実が食べつくされるのは3月末か、4月頃です。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 10:57
gigenさん。こんにちわ。
そうです。
ヤドリギの実を食べるのはレンジャクに限ったことではないようですが、
ヤドリギのたくさんあるところにはレンジャクの群れが集まりやすいのです。
行き会いたかったです。


Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 10:59
鍵コメさん。ご丁寧にありがとうございます。
ご親切に感謝です。今後の参考にさせていただきます。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 11:11
あだっちゃん。
ここは周囲の環境もいいし、ヤドリギも多いし、レンジャクさんにとっては、
旅ち前の腹ごしらえにはお気に入りの場所だと思います。
えっ、公園のヤドリギ、ワカケホウセイインコですか!!
(@_@)
鳥の世界もグローバルですね。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 11:14
自転車親父さん。
レンジャクの体を通って、ヤドリギはあちこちに着床して芽を出すのですよ。
詩人のような素朴な疑問がいいですね。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 11:21
Sippoさん。優しいね。
言葉のひびきに敏感ですね。
確かに、なにかに寄生して生きている現実があるかもしれませんが。
でも、一人でないと生きられない植物も動物もいるような気がします。
多様だからこそ、面白いとも感じます。
ヤドリギにまつわる古い伝承がヨーロッパにはたくさんあります。
Sippoさん好みかなと思います。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 11:51
saitamanikkiさん。
伊勢崎はいいところですね。
ヤドリギはどこにでもあると思います。
公園にも、山里にも。あります。
種類もいくつかあります。
でもピンクの実とか、青い実とかはないと思うけれど。
今後気にしてくださったら、目につくと思います。大宮公園にはないかしら。

Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 11:58
eijiさん。
レンジャクという鳥はムクドリのようにいつでも普通にいる鳥ではありませんから、認識していたか、どうかは不明です。
「人首町」(ひとかべちょうと読みます。スゴイね)という詩には
やどり木のまりには艸 (くさ) いろのもあって
その梢から落ちるやうに飛ぶ鳥もある
と、書いていますが。
                 

Commented by nenemu8921 at 2017-03-11 12:02
kanaさん。
最近ではクリスマスの飾りにも人気があるようです。
ちょっとミステリアスですよね。
by nenemu8921 | 2017-03-08 20:54 | 植物 | Comments(18)

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