ひよどり

散り始めた河津さくらに群がるメジロを追い立てるヒヨドリに出会いました。千葉市のメディアフラワーミュージアム(旧花の美術館)の、前庭です。
宮沢賢治の初期の童話、「鳥箱先生とフゥねずみ」では、箱型の鳥かごに飼われたヒヨドリの哀れな運命が語られています。
箱型の鳥かごは自ら鳥箱先生と名乗るのですが、威張るばかりで、ヒヨドリの子を教育どころか、保護さえできなかったのですね。
最初のヒヨドリの子どもは、「七日というもの、一つぶの粟ももらえず、ひもじくて、ひもじくて、くちばしをパクパクさせながら死んでしまいました。」し、
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2番目の「ヒヨドリは、腐った水をもらって飲んだために赤痢になってしまう運命でした。」
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「その次に来たヒヨドリは、あんまり空や林が恋しくて、たうたう、胸がつまって死んでしまひました。」し、
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4番目のは、鳥箱が網のチョッキを大きく開けたまま(つまり、戸口を開けたまま)、眠ってゐるあひだに、乱暴な猫大将につかまれて拉致されてしまうのでした。
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なんとまあ、気の毒なヒヨドリたちの運命でありましょうか。鳥箱先生は信用を失墜し、物置の棚に追いやられ、
その後、ネズミの家庭教師を引き受けるのですが、どうも、教師としての役割を全うできなかった鳥箱先生でありました。
賢治童話の中にもこんなブラックユーモアに満ちたお話があるとは!! 面白いでしょう。

ヒヨドリのけたたましい鳴声を聞くと、空や林が恋しくて胸が詰まったヒヨドリの末裔かもしれないと思う私です。



Commented by ha128256ak at 2017-03-11 17:36
ヒヨドリは強いね。
我が家の椿の花3本全部独占しています。
メジロが来ません。
Commented by kana at 2017-03-11 21:58 x
ヒヨドリは強そうなイメージがあります。
姿を見つけられなくても、鳴声だけで存在感があります。
Commented at 2017-03-11 22:26
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by h6928 at 2017-03-11 22:52
鳥箱先生ですか!?
なんか、教育勅語を掲げながら真逆のことをしている、
某学園の某理事長を彷彿させますね。
ヒヨドリの巣から落ちたヒナを育てたことがありますけど、
このコは簡単には死なないしぶとい子でしたね。
こんなヒヨちゃんをむごい死に方をさせるなんて・・・・、
よほど杜撰なことをしていたとしか思えません。
賢治さんはそんな類の人をご存知だったのでしょうか?
Commented by gigen_t at 2017-03-12 07:59
 家の周りにいるのは スズメとヒヨドリ だけです、今は椿の蜜を吸っています、 桜はズーーット先ですから 家辺りでは 彼のことを 花の蜜を吸うので ハナスイ と呼ぶようです。 以前テレビで 彼らが大群で北海道から  荒れた 津軽海峡を苦労して 本土に渡り来る姿を見たこと有ります。 それ以来 彼らへの 愛しさが沸いてきました。
Commented by 風太郎 at 2017-03-12 19:58 x
nenemu8921さん

こんばんは
家の周りに聞こえるのヒヨドリなんですね
かん高い鳴き声には時折騒々しく感じてました
厳しい自然環境の中で鳥たちも生き延びるためには大変なんでしょうね。
Commented by nobumaki at 2017-03-12 22:10 x
ヒヨドリは昔からいいイメージではなかったのでしょうか?
大きな体で花の蜜を吸うなんて、小鳥からすれば「ジャイアン」のような存在かもしれませんね(^^;
ちょっと意地悪な賢治さんに人間らしさを感じました。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-13 12:26
あだっちゃん。ヒヨドリは格別椿が好きみたいですね。
ホバリングして椿の花に首を突っ込んでいたのを撮ったことがあります。
何でも食べるのね。だから都市鳥として進化したのかなあ。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-13 12:30
kanaさん。ヒヨドリは本来は山で過ごし、冬だけ里に下りてくる鳥でした。
20世紀後半から、すっかり里の鳥として定住し、最近は都会の鳥として進化しました。
順応力を見習いたいですねえ。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-13 13:07
鍵コメさん。
ご丁寧なコメントありがとうございます。
いろいろあっての毎日です。(^^♪
昨日は思いがけず行き会えてよかったです。
でも、やっぱり、ワタクシ、ぎっくり腰でした。
やっとの思いで運転して帰宅しました。
今朝、病院で一週間は安静にとの診断でした。

オリンパスの写真展には、ぜひ、伺いたいと思っています。
それまでに元気になります。
インスタグラムの文法がよくわからずに失礼をしています。
どうか、よろしく。


Commented by nenemu8921 at 2017-03-13 13:14
h6928さん。
某学園の理事長はよかったですね(笑)
賢治童話に登場する動植物は擬人化されていますが、よくまあ、
市井の人々を観察しているなあと思います。
ユーモアを込めて描いています。
童話といえば、情緒的なものが多かった時代に,かなり辛口ですね(^^♪

Commented by nenemu8921 at 2017-03-13 13:19
gigenさん。
「花吸い」ですか。ロマンチックな呼び名ですね。
海峡を渡ってきたのは、ヒヨドリはかつては渡りをするのが普通でした。
最近は温暖化と、環境に順応して、里の鳥として定住するものが多いようですね。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-13 13:21
風太郎さん。こんにちわ。
昨日、旭市で十人展を拝見してきました。
風太郎さんの作品に会えるかと期待しましたが……。
皆さん、力作ぞろいで、大変、勉強になりました。
Commented by nenemu8921 at 2017-03-13 13:24
nobumakiさん。
やっぱり鳥の世界では、大きいことも武器なのかもしれませんねえ。
それにしても、一時も休みなく動き、さえずり、羽ばたく鳥たちに感心してしまいます。
Commented by matsu_chan3 at 2017-03-14 05:22
ヒヨドリも必ずサクラにやってきますね!
鳴き声が一際大きくやかましいのが損をしてます。
宮沢賢治の童話も面白く拝見しました(*^_^*)
Commented by nenemu8921 at 2017-03-19 10:26
matsu_chanさん。ヒヨドリは好き嫌いがないのかしら。
桜の花も、桜の木の虫も探して食べていました。
声が大きいと損ですね。声がかわいいと器量はともかく、愛されますね。鳥の世界?
by nenemu8921 | 2017-03-11 10:33 | 鳥・動物 | Comments(16)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921