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「屋根の上が好きな兄と私ー宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録ー」

購入しようと思っていたら、栗原先生からお送りいただきました。
ありがとうございます。興味深く拝読しました。

「屋根の上が好きな兄と私ー宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録」
栗原敦監修/宮澤明裕編/蒼丘書林発行/2017・12・20初版/¥900+税

宮沢賢治の妹と言えば、「永訣の朝」のトシさんを思い出す人も多いと思いますが、賢治は5人兄妹の長男です。
長男賢治、長女トシ、次女シゲ、次男清六、三女クニという兄妹でした。
シゲさんが嫁いだ家が岩田家で、岩田シゲさんが70歳ぐらいの頃から折々に幼い時の兄賢治との思い出や、家庭内での心に残った出来事を思い出すままに書きとめ、宮沢明裕さん(宮沢清六氏のお孫さんです)が編集し、栗原敦氏が監修された冊子です。(岩田シゲさんは86歳で1987年没)

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賢治のこともですが、父政次郎氏のこと、母イチさんのことがとてもよく描かれていて面白かったです。
感慨深く読みました。ああ、こういう家庭だったんだ、こういう時代だったんだ、こういう土地柄なんだなあということが伝わってきました。
なかでも「ムクドリ」に関する記述は興味深い。夕方屋根の上に登って兄賢治と眺めた光景の中でねぐらに帰るムクドリのことが描かれています。ムクドリとカラスが松庵寺のねぐらを争う場面を眺めての思い出です。シゲさんはムクドリに桜鳥という文字を当てています。どんなふうに発音したのでしょうか。ムクドリは多くの呼び名、方言名を持っていたことはよく知られています。興味深いのは、賢治はその作品の中で、明らかにムクドリと思われる鳥を百舌、もずと表記していることです。




Commented by gigen_t at 2018-01-11 16:36
 ムクドリ と言われてみると、そう言えば 最近ムクドリを殆んど見なくなりました、数年前までは 夕方 天空が真っ黒に成る位 集い来て 大騒ぎをしたものでしたが 改めて見回すと トント その姿を見なくなりました、 自然界で何か異変があったものやら、 話変わりますが ミツバチ も殆んど姿を見なくなりました、 当然今は冬で居ないですが、暖かくなっても その姿を眼にする 事がすくなくなりました。
by nenemu8921 | 2018-01-11 00:33 | 賢治情報・スクランブル | Comments(1)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921