ごまざいの毛
2006年 11月 03日
「草のやうにが。」「うんにや。」
「ごまざいの毛のやうにが。」「うんにや。」
「うん、あれよりあ、も少し硬ぱしな。」
「なにだべ。」 童話「鹿踊りのはじまり」
ゴマザイ ガガイモ科のガガイモの方言。
原野や河原に生える多年草のつる草。長い地下茎をひいて繁殖する。
8月ごろ、葉のわきから花柄を出し、淡紫色の星型の小さな花をつける。かすかな芳香がする。
果実は長さ約10センチ、種子は白色の毛がある。
賢治作品では、ゴマザイの毛は、やわらかいものの形容でしばしば登場するが、
花については書いていないのは残念。