こけももの実は

わたくしはしばらくねむらうとおもふ        
なぜならさつきあの熟した黒い実のついた
まつ青なこけももの上等の敷物(カーペット)と
おほきな赤いはまばらの花と
不思議な釣鐘草(ブリーベル)とのなかで
サガレンの朝の妖精にやつた
透明なわたくしのエネルギーを
いまこれらの濤のおとや
しめつたにほひのいい風や
雲のひかりから恢復しなければならないから
                詩「オホーツク挽歌」


c0104227_1739199.jpg


コケモモは黒熟しない。「サガレンと八月」でも、「タネリは云ひながら、黒く熟したこけももの間の小さなみちを、砂はまに下りて来ました」とある。同じような場所に生え、黒く熟すガンコウランのことではないかという説もある。しかし、見たままを書くのが賢治である。赤い実は遠くから見れば黒っぽくも見えたのかもしれない。[インドラの網]では、「こけももには赤い実もついてゐたのです」と書いている。

私は栄浜でコケモモもガンコウランも見つけることは出来なかった。
このスナップは 2006年、8月末、秋田の八幡平で撮影したものである。
by nenemu8921 | 2006-11-15 17:25 | 植物 | Comments(0)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921