【86】 おきなぐさ

春の二つのうずのしゅげはすっかりふさふさした銀毛の房にかはってゐました。
(中略)
「いいえ、飛んだって、どこへ行ったって、野はらはお日さんのひかりで一杯ですよ。
僕たちばらばらにならうたって、どこかの水の上に落ちようたって、お日さんちゃんと見ていらっしゃるんですよ。」
                                     童話「おきなぐさ」

c0104227_20401375.jpg
画像提供はyonoさんです。

うずのしゅげ
ウズは翁(オンズ)の方言、の髭(ノシュゲ)のなまったものであろうという説もある。
「おじいさんのひげ」の意ですね。
うずのしゅげ、うずのひげ、おばがしら、ちごちご等、地方の呼び名は、日向のぬくもりのような
あたたかさが感じられる。
でも、賢治は意味ではなくて、ことばの音の響きから気に入っていたようです。
べむべろ(楊の花芽)と同じように。
by nenemu8921 | 2007-03-12 18:31 | 植物 | Comments(0)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921