【107】 おきなぐさ クルミ
2007年 04月 13日
そのなごりは草をふく
おきなぐさ冠毛の質直(しつぢき)
松とくるみは宙に立ち
(どこのくるみの木にも
いまみな金のあかごがぶらさがる)
ああ黒のしやつぽのかなしさ
おきなぐさのはなをのせれば
幾きれうかぶ光酸(くわうさん)の雲
詩「おきなぐさ」
オキナグサ(キンポウゲ科オキナグサ属)
最近はオキナグサの自生しているところが少なくなった。
カタクリは、あちこちで植生して、保護しているところが多いけれども。
これは市内の万葉植物園でわずかに残った株。
質直は、仏教語で素直なことの意。
賢治はオキナグサがたいそうお気に入りだったらしく、童話「おきなぐさ」は、この野の花への賛歌である。
うずのしゅげという名はこんな時期に出会うとなるほどと思う。
オニクルミ(クルミ科クルミ属)
山野の川沿いにごく普通に生える落葉高木。
オキナグサが冠毛にかわる季節に、クルミは雄花をこのようにぶらさげる。
どこのくるみの木にもいま金のあかごがぶらさがるとは、こんな光景だろうか。
賢治はすばらしいものには金の、黄金のといった形容詞を付けることが少なくない。
ピンクのヒゲがきれいですね。
先ほどはありがとう。
小さな記念日でした。
ワインではなくて久保田を飲みながら、お鮨食べていました。(*^_^*)
明日、午前中は下ノ畑にいます。
でも午後からは研究会なの。よかったら寄ってね。(*^_^*)