【111】 葉牡丹 

古びた水いろの薄明穹のなかに
巨きな鼠いろの葉牡丹ののびたつころに
パラスもきらきらひかり町は二層の水のなか
  そこに二つのナスタンシャ焔
  またアークライトの下を行く犬
    (以下略)             
            詩〔古びた水いろの薄明穹のなかに〕


葉牡丹
07年2月24日
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07年3月18日
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07年4月3日
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07年4月16日
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ハボタン(アブラナ科アブラナ属)葉牡丹
耐寒性の園芸植物の一種。江戸時代の日本で、ヨーロッパから渡来したキャベツを改良して作られた。賢治作品ではたびたび登場し、羽衣甘藍、縮葉甘藍と書いて、ケールのルビをふった表記が多い。
寒冷地の岩手では、冬場の華やかさを演出し、育てやすい植物だったのだろうが、賢治の時代、まだまだ珍しい植物だったのではないかと思う。
園芸図鑑によれば、戦後に冬の花壇用として品種が増え、現在では世界各地で栽培されているという。
賢治という人は時代の先をひとり孤独に走っていく人だった。
この作品では、「このお児さんは植物界に於る魔術師になられるでありませう」という謎のような詩句が続くのも、賢治の潜在的な願望を感じるのである。
俳諧ではキャベツや菜の茎が伸びることをくくだち(茎立ち)といい、春の季語だという。
美しくない画像で恐縮だが、身近な葉牡丹をこの春はゆっくり観察したので、資料として紹介します。
Commented by bella8 at 2007-04-16 16:54
あはは・・・最後は遂に爆発だ~~!!って感じですね。
実は、うちの葉牡丹も爆発寸前までになりましたが、
つい、10日程前抜かせて戴きました。
花の少ない時期に長ーーく楽しませてくれました。
m(_ _)m アリガトォ~★

Commented by mo-su1717 at 2007-04-16 20:46
ハボタンの最後すごいね。こんなに背が高くなるの!いつも2枚目暗いのしか見たことがなかった。花はよく見るとかわいいですね。
Commented by nenemu8921 at 2007-04-17 00:08
bellaさん。ホントに植物ってスゴイね。
花の数だけ種があるのですものね。
このサンプルももう少し背景がいい場所だとよかったのですが。(ーー;)
Commented by nenemu8921 at 2007-04-17 00:12
mo-suさん。普通はここまでまっとうできない宿命にある花ですよね。
賢治のイメージも2枚目あたりだと思います。
のびたつころですもの。
by nenemu8921 | 2007-04-16 12:53 | 植物 | Comments(4)

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