ヘリオトロープ

まるでまるでいゝ音なんだ。切れ切れになって飛んでは来るけれど、まるですゞらんやヘリオトロープのいゝかをりさへするんだらう、その音がだよ。
                                         童話「黄いろのトマト」


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ヘリオトロープ(ムラサキ科キダチルリソウ属)
ペルー、エクアドル原産の多年草。花は甘いバニラのような香りを強く漂わせ、古くから香水の原料に使用された。非耐寒性。園芸種。
最近ガーデニングブームで種から入手して栽培することも容易になったが、子どものときは母の香水の名前かと思っていた。


博物館のガラスの戸棚のなかの蜂雀が語るお話。
ペンペルとネリの兄妹は、二人だけで愉快に暮らしていたのに、いい香りのする音に魅かれて、二人の世界を飛び出して、音のするほうへ駆け出していく…。そして、…かあいさうな想いをすることになる…。
いい音とは、スズランや、ヘリオトロープが香る音楽とはいったいどのようなものなのだろう。
Commented by イッコ at 2007-06-01 21:01 x
子供の頃 いつも兄にくっ付いて歩いてました。  好奇心旺盛な子供だったので 楽しいことも沢山あったけど ちょっぴり怖い思いをすることも・・・・・毎日が新鮮でした。    このお話って 甘い誘いに気をつけましょうってことですか(笑)    機会があったら 読んで見ます。     私は金木犀の香りに誘われます。 
Commented by nenemu8921 at 2007-06-02 00:26
イッコさん。ようこそ。
この童話は、イノセントの王国から踏み出したとき、外の世界では王国の価値基準が通用しなかったと言う「かあうさうな」お話です。
それは黄色のトマトに象徴されていたと言うわけです。
つまり、甘い誘惑ではなくて、大人になる通過儀礼でしょうか。
賢治は大人になることはツマラナイことだと言っているようにも感じられます。

私は兄よりも妹とよく遊びました。
大人になってからは兄とよく話しますが…。
by nenemu8921 | 2007-05-28 21:40 | 植物 | Comments(2)

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