野ばら

(略)
野ばらが咲いてゐる 白い花
秋には熟したいちごにもなり
硝子のやうな実にもなる野ばらの花だ
(略)
                 詩「習作」

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カジイチゴ(バラ科キイチゴ属)
海岸地方に自生し、人家にもよく植えられている落葉低木。果実は淡黄色に熟し、食べられる。

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ノイバラ(バラ科バラ属)野茨
山野にふつうに生える落葉低木。枝にはとげが多い。果実は直径6~9mmの卵形で赤く熟す。赤い実に雨滴がつけば硝子細工だ。

ここではキイチゴもノイバラも、一緒にして野ばらと呼んでいる。詩人のまなざしは、時としてミクロにも、アバウトにもなる。
詩人に倣って、キイチゴの画像を恣意に選んだ。この四月、拙宅周辺の川べりで見つけたもの。
ノバラは園芸種でも、たくさん種類があるが、賢治が愛したのは山野に自生するノイバラである。香りが高いが、花は散りやすく、写真には撮りにくい。
『春と修羅』第一集中の作品。「習作」とは、創作のエチュードの意か。春のスケッチ。
Commented by mo-su1717 at 2007-05-31 22:18 x
こんばんわ
カジイチゴの花は淡いピンクでかわいい!初めてきくイチゴです。海岸に生えるのですね。
Commented by nenemu8921 at 2007-06-01 08:11
mo-suさん。おはようございます。
カジイチゴは、このあたりでは空き地や川べりでふつうに見られます。
by nenemu8921 | 2007-05-31 10:30 | 植物 | Comments(2)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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