ヒカリゴケ← 蛍光菌

(略)
わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき
おまへはじぶんにさだめられたみちを
ひとりさびしく往こうとするか
信仰を一つにするたったひとりのみちづれのわたくしが
あかるくつめたい精進のみちからかなしくつかれてゐて
毒草や蛍光菌のくらい野原をただよふとき
おまへはひとりどこへ行こうとするのだ
(略)
                        詩「無声慟哭」


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ヒカリゴケ(ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属)光苔
1目1科1属1種、絶滅危惧I類(CR+EN)に分類されている、原始的かつ貴重なコケ植物である。日本では北海道と中部地方以北の本州に分布し、日本以外ではロシア極東部・欧州北部・北米などの冷涼な地域に広く分布する。また、洞窟や岩陰などの暗く湿った環境を好む。
その名が示すように、洞窟のような暗所においては金緑色に光る。これは自発光しているのではなく、原糸体と呼ばれる個所が持つレンズ状の細胞により、暗所に入ってくる僅かな光を反射することによる。生育環境の変化に敏感で、僅かな環境変化でも枯死してしまうほどに脆い存在である。そのため、近年の大気汚染や地球温暖化などの影響を大きく受けてその個体数は減少し続けていると言われており、絶滅が危ぶまれている。
2006年6月、岩手県薬師岳で撮影したもの。

修羅のイメージとしての蛍光菌だが、光苔を紹介する。
自然科学的には貴重な苔である。
Commented by ブドリ at 2007-06-04 00:47 x
皇居のお濠の石積みの奥にもヒカリゴケが生育しているんです。なんでも自然のエアコンになって適した環境を作っていてやはり環境の変化に敏感とのことで、保護のためと安全上の理由から見ることは出来ません。それでもヒカリゴケ生育地との表示だけはあるんですよ。

「無声慟哭」
これを読むと読んでる方の声が出なくなります。
多くを語るより読んでもらいたい詩の一つですね。
Commented by nenemu8921 at 2007-06-05 00:04
ブドリさん。そうですか。見ることはできないのですか。
残念ですね。
ヒカリゴケがあるところとして皇居も名前が出ていました。
最近、つくづく思うのは、宮沢賢治は、他分野にわたって、いろいろなことをよく知っていた人だなあと感心します。
Commented by マルメロ at 2007-06-05 00:16 x
光苔はやはり清冽な空気のところにあるものなんでしょうか。世俗の垢に汚れるばかりでなく棲むところの空気まで汚してしまう現代は光苔に嫌われるばかりですね。息子がオーストラリアに滞在中、地元のガイドの非番の深夜に照明なしを条件にジャングル奥深く行進し光る壁を見てきたことは生涯ただ一度のチャンスだろうと言っています。こちらまで見てきたような気がするのはこのが詩を頭にあるからだろうとふと今思いました。
Commented by マルメロ at 2007-06-05 00:37 x
さきほどの光る土壁はツチボタルのことと思い出しました。こちらは発光昆虫の幼虫とあります。いずれにしても森や洞窟の奥深く隠れ棲むことには変わりないのですね。
Commented by nenemu8921 at 2007-06-05 02:30
マルメロさん。
光る土壁 ツチボタルですか!すごいですね。
やはり神秘な想いになるでしょうね。
6日から出かけます。ぽらあの雪峰庵寄ってみますね。
マルメロさんの友達ですって云っても、わからないでしょうね。
他にもいいところあったら紹介してください。
Commented by マルメロ at 2007-06-05 22:35 x
nenemuさんいよいよお出かけですか。ぽらあのにぜひお立ち寄りください。友には誰が行っても驚くなかれとだけ言ってありますが。盛岡の見どころといわれますがバイパスがその思い出を寸断してすっかり変わってしまった街です。しかも菩提寺である北山の願教寺は改築すると聞いていますのでいまはどうなのでしょう。その寺の娘さんも同級生でしたがどこかへ嫁いたようです。幼い頃から見ていた本堂にある大きな写真が島地大等とは賢治関係の本で知りました。ー続く
Commented by マルメロ at 2007-06-05 22:39 x
市内に戻るなら・・そうですね生まれ育ったところに程近い下の橋と中ノ橋の間にある毘沙門橋から岩手公園に入る獣道に昔の風情が残っていればいいのだけれど。そこの河川敷はワスレナグサが群生していたものでしたが。この公園には戦時中、親が空襲警報鳴るなかで式を挙げたという桜山神社の裏手にある公園(そうそう今は盛岡城跡公園と言い慣れない名のようです)側からの見上げんばかりの大岩も好きな場所です。盛岡で一番古い現役の建物として大清水多賀という割烹店も話の種になりそうですが。まだ崩れずに残っているのだろうか。明治の初めの頃のままと聞いています。会席は何時もここでした。賢治も来ていたかもしれない、と思う古さです。一見をお勧めしましょう。見つけにくい場所なのでご注意ください。ではまだ冷気の残る頃と聞いていますので気をつけていってらっしゃいませ。
Commented by nenemu8921 at 2007-06-11 15:23
マルメロさん。行ってきました。6~10日の日程で、作並の友人の別荘に立ち寄り、花巻、台、盛岡、小岩井、八幡平、五輪峠、水沢とめぐりました。
雪峰庵は盛岡の友人は知らないというし、ナビに出てこないの。
車だったので、市内をぐるぐるするのはコワカッタです。
本町は広いでしょう。とうとう行き着けませんでした。
ごめんなさい。他の予定はみなうまくいったのですが…。
電話番号がわからなかったのが致命的で、探しきれませんでした。
とても心残りのまま、帰ってきました。
もう、マルメロさんは遊びに来てくれないかもしれないな…と、思いつつ。
でも、夏にも又行く予定ですからそのときは必ず!と思っています。
今回は花巻のご法事が一番の目的で、他は山での植物撮影に明け暮れました。

中津川周辺もゆっくり散策できませんでした。(ーー;)



by nenemu8921 | 2007-06-03 23:56 | 植物 | Comments(8)

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