フキ

そら ね ごらん
むかふに霧にぬれてゐる
蕈(きのこ)のかたちのちひさな林があるだらう
あすこのとこへ
わたしのかんがへが
ずゐぶんはやく流れて行って
みんな
溶け込んでゐるのだよ
   こゝいらはふきの花でいつぱいだ
                  詩「林と思想」


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フキ(キク科フキ属)蕗
山野に生える多年草。地下茎をのばしてふえる。淡緑色の苞に包まれた若い花茎はフキノトウと呼ばれ、そのほろ苦さは早春の味として親しまれている。

自然との一体感をこのように美しく、ものがたり的に唄った詩人がいただろうか。

画像は花が綿毛になった状態だが、ふきの花というイメージがある。
実際の花は、開いたフキノトウというイメージだ。
by nenemu8921 | 2007-06-15 01:01 | 植物 | Comments(0)

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