ペントステモン←ペンステモン

鈍い月あかりの雪の上に
松並の影がひろがってゐる
ひるなら碧く
いまも螺鈿のモザイク風した影である
こんな巨きな松の枝さへ落ちてゐる
このごろのあの雨雪で折れたのだ
そこはたしかに畑の雪が溶けてゐる
玉葱と ペントステモン
なにかふしぎなからくさ模様が
苗床いちめんついてゐる
           詩〔鈍い月あかりの雪の上に〕


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ペンステモン(ゴマノハグサ科ペンステモン属)
北アメリカ原産の秋播き1年草。最近では非常にたくさんの園芸種がある。ペンステモンという名で流通しているが、別名をツリガネヤナギともいう。もともとは宿根草だが、高温多湿に弱いため1年草扱いにされることが多い。花期は5~6月。ペンステモンは5本のおしべの意味だという。

「新宮沢賢治語彙辞典」でイワブクロとしているのは明らかな認識不足である。
詩の内容から、まだ雪の季節であるが、雨混じりになってくれば、春も遠くない。秋に蒔いた玉葱やペンステモンの苗床を気にかけているのが察せられる。賢治は、「下ノ畑」を耕作していた時期には当時としては珍しい園芸種の花も数多く育てていた。高山植物のイワブクロを畑に植えるようなことはしない。

ツリガネヤナギは、名前も花もいかにも賢治好みである。
Commented by bella8 at 2007-07-02 12:52
nenemuさん、ご無沙汰しています。
毎日、病院通いしています。
母も目に見えて元気になってきています。

ペンステモンのブルーは爽やかでステキね♪
今日は朝から雨ですね。
梅雨はいつ頃上がるのでしょうか・・・
Commented by nenemu8921 at 2007-07-02 17:56
ベラさん。こちらこそ、ご無沙汰しています。
毎日病院通いですか。たいへんね。
でも、あせらずに。あなたの笑顔が何よりの特効薬。
お母様も早く退院できるといいわね。

雨も充分降って大地を潤して欲しいなあ。
仕事を抱えているので、デジブラ出かけられず、そんな風に感じています。(*^_^*)

by nenemu8921 | 2007-07-01 23:13 | 植物 | Comments(2)

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