ツリガネニンジン←ブリューベル
2007年 08月 15日
さうしてどうだ
風が吹くと 風が吹くと
傾斜になったいちめんの釣鐘草(ブリューベル)の花に
かゞやかに かがやかに
またうつくしく露がきらめき
わたくしもどこかに行ってしまひさうになる……
(略)
詩「山の晨明に関する童話風の構想」
ツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)釣鐘人参
山野や高原などに生える多年草。茎葉はふつう輪生し卵状楕円形。8~10月に枝先の円錐花序に鐘形の青紫色の花をつける。和名は花が釣鐘形で、根が朝鮮人参に似ていることによる。
賢治のブリューベルは限定できないが、言葉の響きやイメージから、青い釣鐘状の花がふさわしい。
この「山の晨明に関する童話風の構想」は、早池峰山の晨明、明け方の景観を童話風に楽しい食べ物にたとえて歌い上げた作品。