縮葉甘藍(ケール)←葉牡丹

鐘うてば白木のひのき          ひかりぐもそらをはせ交ふ。

凍えしやみどりの縮葉甘藍(ケール)、 県視学はかなきものを。
                     
                       文語詩〔鐘うてば白木のひのき


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縮葉甘藍(ケール) → 葉牡丹(アブラナ科アブラナ属)
葉牡丹には多くの種類がある。古くて新しいロングセラーの観葉植物である。
賢治作品には葉牡丹という表記もあるが、多くは羽衣甘藍、縮葉甘藍などの表記にケールというルビをつけている。

この文語詩は一読しただけでは判じ物のように、意味が捉えにくい。
下書稿や周辺の資料を勘案して、思い切った?試訳をしてみよう。
賢治が農学校に勤務していた時期を描いた作品である。
ひのきの白木は、1923(大正12)年4月に花巻農学校として開校された新校舎が青森ひのきを使った二階建てであったことから、ひのきづくりの校舎の意。
下書稿に「二鐘うて八時十分」とあることから、鐘は始業を知らせるものであることがわかる。
ひかりぐもは下書稿にエレキの雲とあることからも雷雲のことか?
県視学は教員の人事や分担区域の学校視察指導を任務とした役人。 
作者と県視学の役人は校庭に立っている。
「空は雲行きが怪しいのに、始業の鐘も鳴ったのに、県視学の役人さんよ。
えらそうにタバコをくゆらせてまだ帰らないのですか?
もう授業が始まるんですがねえ。
ほら、葉牡丹もこの冬の寒さで縮れた葉をいっそう縮れさせていますよ。
やれやれ」といった雰囲気である。
Commented by ゆきねこ at 2008-02-06 20:11 x
nenemuさま おひさしぶりです。
うわ~きれいですね。
葉牡丹もこうやってみるとみんな美人ですねえ。
「ケール」と聞くと、健康食品のイメージにつながってしまうこのごろ(私も錠剤ケールのんでます!)。でも賢治さんの作品では洒落た響きとなって、葉牡丹を美しく輝かせているのですね。
Commented by nenemu8921 at 2008-02-06 22:45
ゆきねこさん。ようこそ。
花椰菜もケールの仲間です。
錠剤ケールは効果ありますか?青汁でしょう。
私も飲んで見ようかな。
賢治さんはきれいなものばかり心がいって、からだの健康をあまり気にかけなかったようですね。
Commented by オキザリス at 2008-02-07 08:28 x
ネネムさん。おはようございます。
このハボタンって、あまり好きな花じゃなかったのですが、賢治作品によく出てくるのを知ってから、気になるようになりました。
たくさん種類があるようですね。
小さいのもありますね。
なんだか、このごろ可愛いなと思うようになりました。
文学って不思議な力がありますね。
Commented by nenemu8921 at 2008-02-07 12:17
オキザリスさん。ようこそ。
本当に不思議ですよね。
賢治作品に登場する植物はことばのイメージとともにインプットされるみたいで。
ステキな花デモ、賢治作品に出てこないとなると、なぜか、ちょっとがっかりしてしまうのですよ。
by nenemu8921 | 2008-02-03 23:28 | 植物 | Comments(4)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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