稚いゑんどう

稚(わか)いゑんどうの澱粉や緑金が
どこから来てこんなに照らすのか
  (車室は軋みわたくしはつかれて睡つてゐる)
とし子は大きく眼をあいて
烈しい薔薇いろの火に燃されながら
  (あの七月の高い熱……)
鳥が棲み空気の水のやうな林のことを考へてゐた
(略)
                詩「噴火湾(ノクターン」

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エンドウ(マメ科エンドウ属)豌豆
マメ科の一・二年草。広く栽培され、食用となっている。一般に、エンドウマメとも。
キヌサヤは未熟の莢を食用とする。グリンピースは未熟の種子を食用とする。
古代オリエント地方や地中海地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化された豆で、原種は近東地方に今日でも野生している P. humile Boiss. et Noö. と推察されている。
麦作農耕とともにユーラシア各地に広まり、中国に伝わったのは5世紀、日本へは9世紀か10世紀には伝わったらしい。
また、メンデルが実験材料としたことでも知られている。
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作品は大正12年の挽歌の最終篇。
噴火湾とは北海道の内浦湾のことで、沿岸に火山があることからの命名。
ノクターンnocturneは夢幻的な器楽小品、夜曲、夜想曲。
詩人は樺太の旅を終え、帰途についた。妹の死後の世界への省察はサガレンの自然の中で一応納得したかに思えたのに、今また夜汽車の澱んだ空気に中に疲れてまどろめば、不安が膨らみ、想念は広がってゆく。とし子のことがさまざまに思いだされるのだ。

なぜ、稚いえんどうの澱粉や緑金が車室内のひかりと重なってイメージされるのか…。
正直に言えば、わかりにくい。

c0104227_18401974.jpg画像は冬の間がんばってすくすくと伸び、春の初めに花を咲かせ、初夏には実った私の「下の畑」のキヌサヤ。
暖冬の昨年の画像である。
今年の畑はまだまだ眠ったように凍てついている。
早く春が来ないかなあ。
秋にすっかりサボったので、今年の春は期待できる収穫は何もないのだが……。


 
Commented by オキザリス at 2008-02-13 08:33 x
きれいですね。絹さやの花ですか。
本当に早く春が来ないかな!ですね。
ネネムさんの下の畑の情報も載せてください。
Commented by mayaha at 2008-02-13 19:15 x
この詩は難しくて、イメージも浮かびませんが、ちょっと青臭さのある
サヤインゲンも豌豆ご飯も大好きです。
野の花ブログを閉鎖しましたので、こちらから伺いました。
Commented by nenemu8921 at 2008-02-13 20:26
オキザリスさん。ありがとう。
風の冷たさに身をすくませて、出かける予定を延期。
今日は一日暖かい部屋で過ごしました。
下ノ畑はしばらくご無沙汰しております。トホホ…(^^)

Commented by nenemu8921 at 2008-02-13 20:28
mayahaさん。そうですか。野の花を閉鎖してしまったのね。残念。
新しいお部屋は小鳥がいっぱいで楽しみです。
早速リンクしてくださったのね。こちらも対応させていただきます。
どうぞ、よろしく。
Commented by rinrin at 2008-02-13 22:13 x
この辺は、間違っても、えんどう豆が越冬することはありません。
あまり肥料もいりませんが、春1番のたんぱく質ではないかしら?
5月に豆ご飯が食べたいと、京都からお嫁に来た人が、実家から豆を送って貰っていました。なんでも、この辺の絹さやと種類が違うから、この辺のえんどう豆はグリンピースにならない。と言ってましたよ
でも、霜にあたりながらも春ぐんぐんひげを伸ばす豆は頼もしいかも
Commented by ケイタロー at 2008-02-14 17:54 x
やっぱり千葉はあたたかいのですね。水仙が1月に咲くところでしょう。

稚いえんどうというと、エンドウマメのイメージかな。
みずみずしい緑色だし、いかにも豆はでんぷん質、あれ、たんぱく質だったかな。
最初の2行はわかりにくいですねえ。


Commented by bella8 at 2008-02-14 23:55
nenemuさん、こんばんは。
エンドウの花可愛いですね。
数日前、下の畑を通って土手を一周して帰りました。
その時、アマリリスさんのところのエンドウにお花が咲いていたので、撮りましたよ。
携帯を忘れて出たのでnenemuさんに連絡できませんでした。残念!

Commented by nenemu8921 at 2008-02-15 09:11
rinrinさん。こちらは秋に種をまいて幼苗で、年を越します。露地栽培ですよ、もちろん。
あたたかい千葉ですが、今年は寒い!! 体力が落ちたかな?
お豆ご飯、おいしいですね。(^^♪


Commented by nenemu8921 at 2008-02-15 09:14
ケイタローさん。千葉も房総のほうは本当に温暖なのですが、このあたりはほとんど東京と同じです。
水仙は毎年11月末に咲き始めてしまいます。デモ今年は遅かったし、花も少なかった…。
手入れ不足のようです。(~_~)
作品の解釈はやはり気になるところです。

Commented by nenemu8921 at 2008-02-15 09:19
bellaさん。ご無沙汰してます。
行き会えなくて残念!
そうですね。アマリリスさんは今年もまめに畑仕事がんばっているようです。
見習わなくては……(~_~)

中山あたりで行き会いそうですね (^^)v
ご紹介のお店、私も行ってみたいわ。
車を駐車できるところがあるのかしら。
Commented by bella8 at 2008-02-15 23:48
「陶夢」には車を置く所は無かったと思いますけど、
千葉銀行に用事があるとちょっと位なら停められるかな?
お値段もリーズナブルでなかなかいいですよ。

Commented by namiheiii at 2008-02-16 12:21
「澱粉」というところが農学者の賢治のイメージにぴったりします。
Commented by nenemu8921 at 2008-02-16 20:57
bellaさん。わざわざありがとうございます。
風のない日に散歩がてら、出かけて見ますね。
そろそろ梅もほころぶでしょうし。
Commented by nenemu8921 at 2008-02-16 21:06
namihei先生。
賢治のえんどうは「緑金」でもあるところが、詩人ケンジなのでしょうか?
by nenemu8921 | 2008-02-12 18:15 | 植物 | Comments(14)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921