すずめのかたびら

(略)
複雑な表情を雲のやうに湛へながら
かれたすゞめのかたびらをふんで、
さういふふうに行ったり来たりするのも
たしかに一度はいゝことだな
(略)
                   詩〔まあこのそらの雲の量と〕


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      スズメノカタビラ(イネ科イチゴツナギ属)雀の帷子
       いたるところに生える軟らかい1年草、または多年草。叢生し高さ5~25cm。
       葉はややまばら、花は年中咲く。


雀の帷子は虹の7色に透く頴(えい)の衿を重ね、光る羽毛のような雌蕊(めしべ)や、クリーム色の琴柱(ことじ)形の葯を垂らす。雀の帷子という名は、この薄ものの衿元の感じからついた名だろう。(「冬の草木」 新潮社)と、宇都宮貞子さんは書いている。
また、スズメノカタビラを小谷村(北安曇野郡)でコゾウナカセと呼ぶ。「取っても取っても出て来るで《小僧泣かせ》だいね」とSさんの話だった。とも言う。

あたたかくなって、わたくしの「下ノ畑」では、このスズメノカタビラやホトケノザ、オオイヌノフグリ、カラスのエンドウなどいっせいに伸び始めた。今日は雨が上がったら、草取りをしよう。
Commented by かぐら川 at 2008-03-20 14:18 x
 宇都宮貞子さんの名前を久しぶり拝見してうれしくなりました。netにまだ親しんでない頃、宇都宮さんの本を読みたくて古書店を周ったことを思い出しました。今、netで古書を簡単に探したり買ったりすることができるようになりました(あまり利用していませんが)。
 今年は、宇都宮さんの生誕100年だということも忘れていましたし、誰も騒いでいません、がそれがふさわしいことのように思えます。
Commented by sdknz610 at 2008-03-20 14:41
薄物の襟元の感じ・・・成る程ね~そういうことならこの草の名前も覚え易そう♪
ありがとうございます。こういう雑草(♪)は何時まで経っても
名前を覚えられなくて・・・。苦手なんですよ~♪


Commented by namiheiii at 2008-03-20 16:09
しょっちゅう見ているのにまだ意識してカメラを向けた事がなかった。
>虹の7色に透く頴(えい)の衿を重ね ・・・ う~ん、今度良く見てみよう。
Commented by nenemu8921 at 2008-03-20 22:00
かぐら川さん。宇都宮貞子さんの「草木覚書」は名著ですよね。
でも、ネットの古書店でもなかなか出ませんね。
そうですか。生誕百年ですか。
騒がなくてもいいから復刻出版がかなうといいですね。
Commented by nenemu8921 at 2008-03-20 22:20
SAMさん。スズメノ~~って、多いですよね。
あっ、カラスも少なくないですね。スズメウリ、カラスウリ、カRスノエンドウ……。
チョウゲンボウマントなんてあると、いっぺんに覚えられそうですが…(*^_^*)
Commented by nenemu8921 at 2008-03-20 22:31
ナミヘイ先生。それぞれの宇宙がありますね。
宇都宮さんの表現は賢治より、さらに自然科学的で、民俗的です。
言葉がありふれたものを新鮮にしてくれますね。♪♪
Commented by rinrin at 2008-03-22 17:45 x
確かに、1度ぐらいなら・・・・
私なんて、1年中ふんでま~す。
これから、この雑草と戦う日々がきますね。
Commented by nenemu8921 at 2008-03-22 21:28
rinrinさん。今のうちに抜いてしまえばあとが楽なのですが…。
半月遅れると、もうたいへん。
かなり大きな株になってしまいますよね。

名前が気に入っていたのでしょうか、賢治さんは、この植物の。


by nenemu8921 | 2008-03-20 12:37 | 植物 | Comments(8)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921