やなぎの花

あまりにも
こころいたみたれば
いもうとよ
やなぎの花もけふはとらぬぞ。
           「冬のスケッチ」 三七葉


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イヌゴリヤナギ(ヤナギ科ヤナギ属)
イヌコリヤナギとは、柳行李をつくるコリヤナギに似ているが役に立たないという意味。
日当たりのよい小川のふちや湿地に普通にある落葉低木。

詩集『春と修羅』に登場する詩恋と病熱の原型は、この「冬のスケッチ」にあった。
賢治の「やなぎの花」は、総称としてのカワヤナギである。
ベムベロはカワヤナギの花芽のこと。
このカワヤナギの蒴果(さくか)は絹状の毛を密生させ、やがて二裂してこまかい種子を飛ばす。
賢治は、やなぎのさまざまな状態を正確に捉えて実にさりげなく描いている。

賢治作品を読むうちに、ヤナギという植物に魅かれて、多彩な美しさ、不思議さを実感するようになった。
Commented by sdknz610 at 2008-03-31 20:40
見れば見るほど不思議な形!
逆光で見事に特徴を捉えていますね!
これからは柳に注目してみようと思いました♪
Commented by オキザリス at 2008-03-31 20:46 x
こんばんわ。
nenemuさんがヤナギを気に入っているのがよくわかります。
ヤナギの画像はどれも不思議な美しさですね。
Commented by nenemu8921 at 2008-03-31 23:29
samさん。一見、地味な人が付き合ってみるとダイナミックな面を見せ、華やかな人が(花桃みたいに!)、しとやかな横顔をにじませる……、
そんなかんじかなあ。
samさんがヤナギを撮ったら、きっと思うがけない世界が展開されるとおもいますよ。(^^♪
Commented by nenemu8921 at 2008-03-31 23:32
オキザリスさんもヤナギお気に入りのようですね。
嬉しいでーす。
賢治文学の植物といったら、ヤナギとハンノキ!!という心境であります。
Commented by 夕焼け小焼け at 2008-04-03 11:07 x
こんにちわ。本当に美しいですね。
宮沢賢治が愛着を示した植物は独特ですね。
このイヌゴリヤナギがこんな真っ赤な姿を見せるのは短い時期ですか。
注意していますが、なかなか発見できません。
Commented by nenemu8921 at 2008-04-03 22:25
夕焼け小焼けさん。こんばんわ。
日当りや、湿地かどうかなどの環境によっても、多少違うと思います。
赤い花芽は開くと白くほうけた穂になります。
接写レンズで撮っているので、肉眼ではあまり目立たないのかもしれませんね。

Commented by moraisan at 2008-04-05 20:59
静止しているかのような植物の時間が、とても早く動的になるのが開花のときだと感じます。
ヤナギの花も身をよじるようで、ここから翅を持つものが生まれそうな気がします^^
それにしても、もっとも美しい瞬間をとらえていて‥ 良い写真^^
Commented by nenemu8921 at 2008-04-06 10:42
moraisanさん。おっしゃるとおりですね。
この時期のヤナギの姿態は身をよじるよう、翔を持つものが生まれそう…、おお、詩人ですね。(^^♪
そんな表現は自然を丁寧に見つめる者でないと出てこない台詞です。
moraisanさんの写真も素晴らしいけれど、日本語使いも達人ですね。
今後ともよろしくお願いします。
by nenemu8921 | 2008-03-31 18:10 | 植物 | Comments(8)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921