スモモ

この農園のすもものかきねはいっぱいに青じろい花をつけてゐます。
雲は光って立派な玉髄(ぎょくずい)の置物です。四方の空を繞(めぐ)ります。
すもものかきねのはずれから一人の洋傘(こうもり)直しが荷物をしょって、この月光をちりばめた緑の牆壁(しょうへき)に沿ってやって来ます。
(略)
                                童話「チューリップの幻術」


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スモモ(バラ科サクラ属)酢桃。
中国原産の落葉小高木。
スモモの果実はモモに比べて酸味が強いことが、和名の由来となっている。漢字では「李」とも書かれる。英語では「prune(プルーン)」、「plum(プラム)」などと呼ばれる(ただしウメも「プラム」と呼ばれることがある。)。古くから日本に伝わっており、和歌などにも詠まれる。農園で栽培される他、自生しているものもある。
花期は初春。果実はスモモ系は6月下旬から8月上旬、プルーンの系統は9月頃収穫できる。果実は紅や黄色、代表的な品種としては「大石早生」、「ソルダム」、「サンタローザ」、「メスレー」、「太陽」など。比較的新しい品種では「紫峰」、「月光」、「貴陽」、「秋姫」、「いくみ」などがあり、これらの品種は従来種より糖度が高く、生食用に品種改良されている。日本での主産地は山梨県など。
「スモモも桃も桃のうち」という言葉があるが、桃とは異なる種である。 同じバラ科サクラ属の梅、杏、桃の花粉を利用して人工授粉させることができる。


果樹整枝法で牆壁仕立てがカンデラーブルである。
牆壁(しょうへき)は、垣と壁。囲いの壁の意。
カンデラーブルは蜀台やシャンデリアの連想からのネーミング。
まず水平に枝を伸ばし、その枝から上へ分枝を伸ばす整枝法。

昨年時期をはずしたので、今年こそはと思ったが、スモモは気に入った画像は撮れなかった。
また来年、チャレンジしたい。
千葉県市川市では梨より半月ほど早く開花する。3月末に撮影した画像である。
Commented by 皐月 at 2008-04-18 07:52 x
青白い花、という表現がぴったり、爽やかな花ですね~
果物としては、何だかすっぱいような気がして手が出ないのですよ。
Commented by ウーミン at 2008-04-18 09:04 x
この物語の農園では、梨もスモモもチューリップもいっぺんに咲くのでしょうか。
こうした花々が満開になれば、たしかにくらくらしてしまいますよね。
チューリップの光の酒を飲まずとも、酔いそうです。
Commented by nenemu8921 at 2008-04-18 11:29
皐月さん、賢治は白い花をよく月光色と表現するのもうなずけますね。
最近のスモモは、アマーイのが多いようですよ。


Commented by nenemu8921 at 2008-04-18 11:34
ウーミンさん。よく北国は春がいっぺんに来るといいますね。
梨園では農園の方は受粉作業で大忙しの様子でした。
「チューリップの幻術」の園丁は、花盛りの時期なのにヒマそうですね。(*^_^*)

by nenemu8921 | 2008-04-17 09:16 | 植物 | Comments(4)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


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