スズラン

今は兎たちは、みんなみじかい茶色の着物です。
野原の草はきらきら光り、あちこちの樺の木は白い花をつけました。
実に野原はいい匂でいっぱいです。
子兎のホモイは、悦(よろこん)でぴんぴん踊りながら申しました。
「ふん、いい匂だなあ。うまいぞ。うまいぞ。鈴蘭なんかまるでパリパリだ。」
風が来たので鈴蘭は、葉や花を互いにぶっつけて、しゃりんしゃりんと鳴りました。
ホモイはもう嬉しくて、息もつかずにぴょんぴょん草の上をかけ出しました。
(略)
                                童話 「貝の火」


c0104227_1322243.jpg


c0104227_13222296.jpg

スズラン(ユリ科スズラン属)
山地や高原の草地に生える多年草。別名キミカゲソウ(君影草)
画像は園芸種のドイツスズラン。
賢治作品に登場するスズランは、日本スズラン(Convallaria keiskei)と呼ばれる在来種で、中部以北から北海道の山地で自生しているもの。ドイツスズランに比べて花が小さく、香りは強いという。秋には赤い実がたくさんつくらしい。
かつて岩手山麓にはたくさん自生していたと思われるが、私はイーハトーブでお目にかかったことはない。
今でも自生しているところがあるのだろうか。ご存知の方がいらしたら、ご教示願いたい。
Commented by オキザリス at 2008-04-30 20:20 x
nenemuさん。こんばんわ。
スズラン、きれいに咲かせましたね。
こんなふうには行かないわ。
葉っぱが繁ってしまうのですよ。
日本スズラン見てみたいですね。
Commented by eruhu at 2008-04-30 20:28 x
しゃりんしゃりんと聞こえてきそうです。
いい匂いも漂ってきます。
宮沢賢治のオノマトペは独特ですね。
Commented by nenemu8921 at 2008-04-30 23:53
オキザリスさん。スズランは肥料をやりすぎると、葉が繁ってしまって、花が見えなくなるのね。
野山でスズランの群落に出会ったら、感激するでしょうね。(*^_^*)
Commented by nenemu8921 at 2008-05-01 00:03
eruhuさん。
すずらんのしゃりんしゃりんもいいけれど、つりがねそうのカン、カン、カンカエコ…もいいですよね。
でも、本当にスズランは香りが強くて、写真を撮る間にくらくらしてきます。
Commented by マルメロ at 2008-05-01 12:09 x
ご無沙汰していました。賢治がよく言う言葉”実に野原はいい匂でいっぱいです。”はわたしにとって賢治への何よりの共感でもある言葉です。スズランの自生というご質問ですが今から50年前小学校姫神山遠足で頂上まで登っていますが下山途中スズランの群生があり手に手にとって持って帰り祖父を喜ばせた記憶があります。また季節になると野菜売りのおばさんの背負子のスズランが薫り高く子供心にその山の玲聖な空気をもらったような気がしました。またこのホモイの火の話はよ~く考えていかなければわからないことばかりと子供心に深く刻み込まれ今も同じような思いでいます。
Commented by nenemu8921 at 2008-05-01 23:24
マルメロさん。お久しぶり。(*^-^)ニコ
そうですか。50年前ですか。
姫神山の頂上まで遠足!! 小学生にしては健脚ですね。
行ってみたいなあ。スズラン、咲いているかしら。
今は変ってしまっているでしょうね。おそらく。
行商のおばさんのスズランもステキな思い出ですね。

ホモイの物語はいとおしくて、哀しいですね。

「じつに野原はいい匂でいっぱいです」は、実にそうだなあと感じますね。


Commented by 皐月 at 2008-05-04 17:37 x
とってもきれいなスズランの写真素敵ですね~
賢治さんの時代にはありふれた野草だったのでしょうか
今は、自生地といっても保護されていて、野趣に富んでるとは言い難いです。
葉や花を互いにぶっつけて、しゃりんしゃりんと、鳴るように思えます。
Commented by nenemu8921 at 2008-05-05 15:08
皐月さん。きっと賢治の時代はたくさん自生していたのでしょうね。
写真の素材としては撮りにくいですね。腕の未熟ゆえかな(--,)ぐすん
育てるのは、園芸種でも育てやすい植物ですが。

Commented by ばじる at 2008-05-29 15:38 x
こんにちは。
偶然通りかかりました。
遠野からです。

遠野の山の中では多分まだ自生しているものがあると思います。
こちらでは どこの庭にも日本スズランがイヤにはるほど生えて増えているので、わざわざ盗むほどのものではないのです。
町の中の街路樹の下にも日本スズランが わさわさ生えて放置されたままになっています。
こちらの人は 日本スズランが高く売れると知るとびっくりします。
Commented by nenemu8921 at 2008-05-29 18:31
ばじるさん。遠野の方ですか? まあ、ようこそ。
HPも拝見しました。ネットオークションはまだ利用したことが無いのですが、今度試してみようかしら。
遠野はいいところですね。昨年3月に行きました。
日本スズラン,あふれている町なんていいですね。
やはり赤い実が実るのでしょうか?
Commented by ばじる at 2008-05-31 00:19 x
はい、赤い実をつけますよ。
でも、実生は 出てるのかな・・・。
地下茎で増えるほうが 多いようです。

よろしかったら 今度は5月末あたりにおいでください。
街路樹の下のスズランも そのあたりは目立っていると思います。(笑
Commented by nenemu8921 at 2008-05-31 09:15
ばじるさん。おはよう。こちらは雨です。
今日は畑仕事をしようと思っていたのに残念。
そうですか。スズランの赤い実の写真を撮りたいと思っています。
賢治作品に出てくるので。(o^∇^o)ノ
十一月ごろの写真に私のスズランも赤い実をつけたのがあるのですが、
貧弱な実なので。
今年は遠野まで足を伸ばしたい。来月は盛岡へ行く予定です。

Commented by ばじる at 2008-06-02 10:33 x
時期があえば、スズランの実をつけている様子が見られるかもしれませんね。
うちのスズランの画像を撮って送ってもいいのですが、ご自分で撮りたいでしょうし。
実ができたらお知らせします。
直径1cmほどの実をつけていたような気がします。
Commented by nenemu8921 at 2008-06-02 19:02
ばじるさん。有難うございます。
実ったら本当に教えてくださいね。
野原で赤い実がついたすずらんの群生が見れたら、ああ、ステキでしょうね。
Commented by ばじる at 2008-06-09 14:26 x
http://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20080609142343.jpg

  ↑ アプローダーに庭のスズランの画像を貼りました。
よかったら ごらんになってください。
少し時期が遅くて、花が茶色くなっているのが残念ですが。ドイツスズランとは明らかに違うのはわかると思います。
by nenemu8921 | 2008-04-30 13:27 | 植物 | Comments(15)

宮沢賢治の愛した鳥や植物


by nenemu8921