スギナ
2008年 05月 15日
心象の明滅をきれぎれに降る透明な雨です。
ぬれるのはすぎなやすいば、
ひのきの髪は延び過ぎました。
(略)
詩「手簡」
スギナ(トクサ科トクサ属)杉菜
畑や空き地、道端などいたるところに群生している多年草。早春に、地下茎の節から胞子茎を立て、その後栄養茎を出す。一般に胞子茎をツクシ、栄養茎をスギナと呼んでいる。
田畑のあぜ道など、人里近くに普通に生える多年草。
スイバは以前も紹介した。こちらもどうぞ。
手簡は、書簡、手紙のこと。
心象の明滅は、賢治お得意の表現。
この手紙は、後半の詩句から「白びかりの巨きなすあしの人」へあてたものに読めるが、
「疾中」詩篇を思わせる内容だ。
「春と修羅」補遺に収められている。
スギナのしずくがきれいですね。
スイバの色もみずみずしい。新鮮だ。
賢治の世界は朝露とさわやかな風をいつも連想します。
ネネムさんの写真はそんな雰囲気が良く出ているなとおもいます。
雨後は狙い目ですね~♪